
ステップ4では、背面のマフラーを取り付けます。キットには2種類のパーツが入っており、ガイド図のように1944年12月生産型までのAタイプと、1944年12月以降生産型からのBタイプとがあります。劇中車はBタイプの消炎マフラーですが、偏向ノズルはつきませんので、パーツのE5、E6は不要です。

取り付けるマフラーのパーツを全て切り出しました。

取り付けが完了しました。支持材のA13は、取り付け位置がいま一つ分かりにくいので、マフラー本体のパーツC56、C57を車体に取り付けてから、間にはめ込むようにして取り付けるのが良いです。

続いて公式設定資料図を御覧下さい。劇中車は全体的にG1型の特徴を多く持ちますが、背面部だけはG2型の特徴を示します。ガルパン仕様特有のごちゃまぜ状態です。ワイヤーカッターおよび2個のC形シャックルが装備されていますが、タミヤのキットには無いパーツばかりですので、ジャンクパーツや他キットのパーツから適当なものを持ってくる必要があります。
(追記 本文中に「タミヤのキットには無いパーツばかりですので」と書いたのは間違いで、実際にはワイヤーカッターは後のステップ12で左側OVMラックにつけるパーツC24があります。これをガルパン仕様では左側OVMラックに取り付けませんので、これを背面に転用するという発想が出てくると思います。しかし、C24だとサイズが大き目なのではみ出します。劇中車のワイヤーカッターはやや短いタイプなので、他から流用するか、C24の柄を切り詰める必要があります。
また、C形シャックルはキットにパーツA4が2個入っています。このうち1個を後のステップ14で右側OVMラックに取り付けます。背面には同じサイズのC形シャックルを2個取り付けるので、パーツA4と同じサイズのものがもう1個必要になります。これを調達出来ない場合に、他から同サイズのC形シャックルのパーツ2個を持ってくる必要があります。
以上は、クメどん様からいただきました御指摘をふまえ、追記させていただきました。御指摘ありがとうございました。)

とりあえず、ワイヤーカッターはタミヤのⅣ号戦車D型の余りパーツを使い、2個のC形シャックルはⅣ号戦車車外装備品セットから調達しました。C形シャックルは、厳密にはキットパーツのA4が相応しい大きさなのですが、1個しか無いので、Ⅳ号戦車車外装備品セットのパーツで代用するしかありませんでした。
これらの装備品の留め具は、劇中車の図を参考にしてプラ板およびジャンクパーツで自作しました。

取り付けが終わった状態です。Ⅳ号戦車車外装備品セットから調達したC形シャックルは、僅かに小さいのですが、劇中車と同じ位置に装備されていることで良し、としておきました。

ステップ5では、背面パネルの各部品を取り付けます。ガルパン仕様への工作ポイントは二つあります。一つ目は後部牽引フックのパーツA7の側の突起を取ること、二つ目はジャッキの固定位置を下げることです。

各パーツを切り出しました。後部牽引フックのパーツA7は、上図下の右のように、側の突起をカットしておきました。

次に、ジャッキの固定位置を下げるための工作に移りました。キットのパーツではジャッキを下で支える留め板がマフラーの間にモールドされていますが、劇中車にはこれがありません。

公式設定資料図で見ると、ジャッキの固定位置はキットの指示よりも下にあり、ジャッキの下端が背面パネル中央の円盤の上端に接しているような感じです。

そこで、マフラーの間にモールドされている留め板を削り取りました。

組み立てたジャッキを仮組みしてみました。ほぼ劇中車に近い位置におさまりました。

ステップ6では、88ミリ主砲の尾部および架台を組み立てます。車内に取り付けるので、完成後は大部分が見えなくなります。

この部分の組み立てでは接着剤が不要の箇所もあり、それによって砲身が可動となり、俯仰および左右への指向が可能になります。

ステップ6の工程を完了しました。だいたいガイドの指示通りに進められるのはここまでで、次のステップ7からはガルパン仕様への追加工作が増加します。 (続く)