11月21日に公開が予定されているガールズ&パンツァー劇場版の特報が、6月に公開されました。以前の予習PVの内容と繋がっている部分もありますが、大半は新たなシーンで占められて更に多くの情報が散りばめられています。ストーリーの全体像をあれこれ予想するのも楽しいですが、ここではキャラクターのうちの大洗女子学園チームの面々の様子を確認してみたいと思います。
まずはあんこうチームです。ガルパンの主役チームですので、その立ち位置は不動であるはずです。戦車は、全国大会優勝時に搭乗していたⅣ号戦車D型改(H型仕様)ですので、劇場版のストーリー自体が時系列的には全国大会優勝以後に設定されていることがうかがえます。
上図では、西住みほが車長、秋山優花里が装填手、武部沙織が通信手として動いていることが分かります。別シーンで五十鈴華が砲手、冷泉麻子が操縦手を務めていましたから、五人のポジションは不変であることが分かります。
次はカメさんチームです。角谷杏、小山柚子、河嶋桃の生徒会三役が健在です。これで、全国大会優勝の後に卒業引退するのではないか、との線は完全に消えました。ストーリーの設定時期そのものが、三人の卒業時期までに相当の期間を確保してあるのでは、と思われます。いずれにせよ、三年生の活躍が引き続き見られるというのは、大洗女子学園チーム全体にとっても心強いことでしょう。
このチームの搭乗車は、全国大会優勝時以来の駆逐戦車ヘッツァーです。小山柚子の操縦席が左側に転じているので、前の38(t)戦車との違いも分かります。面白いのは、角谷杏が砲手席、河嶋桃が装填手席についていることで、三人とも車内空間の左側に入っている形です。
つまり、主砲の右側の後ろに独立している車長席は空であるわけです。河嶋桃がそちらへ移動しようにも主砲砲尾で阻まれているので、上半身を突っ込むぐらいが精々でしょう。砲弾は車内左右の壁に収納してあるので、右側のを取り出して装填するのは、38(t)戦車の時よりも大変だと思われます。そのハンデを河嶋桃がいかにして克服し、角谷杏の的確な砲撃をサポートするかが、見どころの一つとなりましょう。
カバさんチームです。Ⅲ号突撃砲F型の車内に三人が見えます。エルヴィンが車長席、左衛門佐が砲手席、カエサルが装填手席についているのは、これまで通りです。したがって操縦席にはおりょうが着いていると分かります。
上のワンシーンでは、カエサルが一端後ろ、戦闘室内の後壁の方向を見た後にエルヴィンや左衛門佐に話しかけています。Ⅲ号突撃砲F型の戦闘室内の後壁には基本的に何も無いはずなので(実車では突撃銃などが収納されている)、カエサルが何を見たのかは不明です。
アヒルさんチームです。磯辺典子が車長と装填手を兼任し、佐々木あけびが砲手席についています。このアングルからは操縦席の河西忍、通信手の近藤妙子の姿は見えません。ですが、この四人のポジションも今までと変わらないことが分かります。
搭乗車は八九式中戦車甲型のままですが、劇場版では聖グロリアーナ女学院チームと最低でも一度は対戦します。イギリス戦車に対して、攻撃力がまるで無いに等しい点は、テレビシリーズの第4話にて明らかですので、撃ち合いよりは別のアクションにて作戦に寄与する、というような役割を担うものと予想されます。
ウサギさんチームです。搭乗車M3中戦車リーの砲塔内に、車長の澤梓、副砲砲手の大野あや、装填手の丸山紗希が居るのが分かります。従来通りのポジションで、下の空間には山郷あゆみ、阪口桂利奈、宇津木優季が居ることが分かります。
このチームにとって、聖グロリアーナ女学院チームとの再戦は大きな意味を持ちます。前回の親善試合では一発も当てることなく戦車を放棄して逃げ出していますから、その反省とリベンジを兼ねての真剣な取り組みが要求されるはずです。既に全国大会優勝まで果たして一回り成長した一年生たちの、前回とはうって変わった頼もしい活躍が見られるものと期待しております。
アリクイさんチームです。搭乗車の三式中戦車チヌに三人が乗り組み、車長席にねこにゃー、砲手席にぴよたんが就いています。ももがーは操縦席に居ます。予習PVでは、初の砲撃シーンも描かれていましたが、野戦重砲をそのまま搭載したタイプであるためか、砲撃時に車体が反動で後ろに反る動きは、野戦重砲のイメージそのままです。
砲撃においては、砲手のぴよたんが装填手も兼任するので、その忙しさは容易に想像がつきますし、連続しての射撃がどのくらい出来るかはぴよたんの練度にかかっていると言えます。ももがーはももがーで、固く扱いにくい操縦装置に苦労することでしょうし、ねこにゃーは恐らく通信手も兼ねるはずなので、作戦行動中は多忙を極めると思われます。
そんな状況下にあっても、対戦チームの戦車に一発は必ず命中弾を与えたい。これはアリクイさんチームのメンバーのみならず、私たちファン全員の願いでもあるはずです。
なお、特報にて車内シーンが登場しなかったカモさんチーム、レオポンさんチームも、戦車の行動シーンがありますので、今まで通りの陣容にて参戦していることが分かります。特に後者は、勇壮な疾駆シーンがありましたので、操縦手ツチヤの本領ともいうべきドリフト走行も見られることでしょう。
いずれにせよ、大洗女子学園チームの面々の様子はこれまで通りであることが分かります。そのことに安堵するか、物足りなさを抱くかで、劇場版ストーリーへの期待度も変わることでしょう。