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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く24 その6 「大洗磯前神社の籠彫です!!」

2016年05月21日 | 大洗巡礼記

 劇場版にも登場した、お馴染みの赤い橋を渡りました。大洗磯前神社への連絡路の一つです。


 いつも鹿島灘が望まれる景色を撮っていたので、反対側の東光台方面の景色は、今回初めて撮りました。


 大洗磯前神社の門前です。


 ガルパン大絵馬も、装いを新たにして劇場版ポスターの図柄に合わせてありました。


 神社本来の大絵馬です。今年は申年です。


 今回は、この神社の籠彫を観察してみました。上図は拝殿の向背下の部分で、彩色が施されています。色を塗れば美麗にはなりますが、彫刻本来の立体感は薄れます。彫刻の各所に出る影や陰影などが、彩色のおかげで目立たなくなるからです。


 こちらは随神門の木鼻の籠彫です。彩色はなされず、白木のまま仕上げた状態ですが、こちらの方が彫刻らしい立体感に溢れています。


 波涛の中を滑空して飛びぬける水鳥二匹を表現している籠彫です。


 随神門の出入り口の上の欄間部分が、とくに見応えがあります。外回りの木鼻の大半が波や水面を表して海の姿を切り取る意匠であるのに対し、こちらは松を並べた海岸の陸地を表しています。


 松の間を降下するように飛ぶ鷲です。片翼を捻って羽ばたく瞬間をよく捉えています。


 松の部分です。形はやや抽象的に造ってあるものの、松だと分かる造形の一線だけは崩していません。


 外回りの木鼻の籠彫のなかで、面白いなと思ったのが上図の作品です。波間を飛ぶ水鳥の向きが、この作品においてのみ内側へと表されています。外へ飛び出すのではなく、波間の水面に今まさに飛び込もうとしているような姿です。泳ぐ魚を捕捉して一気に捕えようとしているかのようです。

 これらの籠彫が、前回の訪問時に那珂湊の四郎介稲荷神社で見学した籠彫と同時期の、同じ作家の作になるのかどうか、が今回のテーマでしたが、結論としては、時期も作者も異なる、と考えます。ただ、造形表現に近似性がみられますので、系譜上は同系の作家であろう、と推定されます。 (続く)

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