ステップ13および14の続きです。上図のトウコ搭乗車の仕様に合わせるべく、パーツの交換などを行います。まず車体左右側面のハンドルは、キット指示では片側4つのP17を使いますが、劇中車では上図赤矢印にて示すように、片側二つの長い手摺状となっています。岡山真備エラヤの水没品セールで購入したAFVクラブのランナーの中に該当パーツが含まれているのでそれに交換します。
また、後部エンジンフード上のハンドルP14も、劇中車のものより長いので、長さが合うタミヤのパーツに交換します。
さらに、劇中車の特徴として、黄矢印で示した丸太が挙げられます。最も目立つ車外装備品であるので、再現しないわけにはいきません。幸い、タミヤの同型車輌のキットに丸太のパーツが含まれていますので、それを転用します。
なお、履帯はキットのパーツは使わず、タミヤのベルト式パーツに交換します。
交換したハンドルのパーツ類です。車体左右側面のハンドルはAFVクラブの同型車輌のパーツE9を使用します。後部エンジンフード上のハンドルは、タミヤのMMシリーズ59番のA18を使用します。
ガルパンのT34系列車輌は、一般的にハンドル類がAFVクラブやタミヤのパーツの寸法に合うケースが多いため、今回のようにドラゴンキットで作る場合においては、パーツの転用が必須となります。
AFVクラブのパーツE9を取り付けました。寸法も位置もピッタリと合いました。もともとAFVクラブのT34/76のパーツですから、ドラゴンのキットに転用しても違和感がありません。
後部エンジンフード上のハンドルを、タミヤのパーツA18で再現しました。これはプラウダ高校チームのT34系列車輌でも同様なので、タミヤのパーツA18は結構必要だったりしますが、タミヤのMMシリーズ59番などのキットにはパーツA18が余分に入っているので助かっています。
続いて、後部フェンダーの内側部分をブラ板で補足し、パテで成形しました。
続いて、丸太をタミヤのMMシリーズ59番のパーツE25で作りました。長さが不足するので、繋ぎ合わせて合わせました。
丸太を留めるベルトは、ブラペーパーで再現しました。コミックにおけるベルトの描写には時々ズレが見られますので、第3巻の巻末の登場車輌紹介イラストの状態を参考にして再現しました。フェンダー縁のベルト金具はキットの不要パーツE2を使いました。
劇中車のようにピンと張ってみても、このような状態になります。なにか緩そうな感じになっていますが、これ以上強く張ることは出来ませんでした。
反対側でも同じように再現しました。ベルトだけでは丸太を抑えられず、丸太が下に落ちるので、丸太の下あたりに小さな三角材を仕込んで固定出来るようにしました。劇中車の描写においては固定具が見えませんから、目立たないように細工しました。
丸太の両端は、車体形状に合わせて斜めにカットされているので、合わせました。
最後に、上図赤円内の、起倒式ライトカバーの再現を試みます。このライトカバーはソ連軍車輌の幾つかに装備されており、フィンランド軍仕様においても踏襲されているようですが、トウコ搭乗車にもついています。
ですが、キットには該当パーツがありませんので、イタレリのT-26のキットに入っている同パーツを参考にして、自作してみました。
ジャンクパーツから、上図のパーツを選びました。平たい板状パーツの上に、半円形パーツを乗せて接着し、エポキシパテを盛り込んで大体の形を作りました。
パテが硬化したら、ガリガリと削り込んで形を整えてゆきました。
大体の形にまとまった時点で、左右フェンダーの前部に仮に乗せてみました。こんな感じだろう、と思います。
起倒式ライトカバーの整形作業は引き続きヤスリで行い、劇中車のそれに形状を合わせました。その完了をもって、塗装前の組み立て工程およびガルパン仕様への追加工作の全てが終わりました。 (続く)