今回の京都での宿は、昨年の嵐山での反省をふまえて、京都第一の繁華街である祇園四条に所在する上図のカプセルホテル「ルーマプラザ」にしました。私が京都での仕事帰りや、模型サークルの定期会合が遅くまで続いた場合の駆け込み宿として長く利用している所で、要するに勝手知ったる第二の家のような感じです。
カプセルホテルといっても、従来のような「狭い、汚い、安い」イメージとは異なり、「広い、綺麗、安い」に加えて風呂やサウナやレストランも充実、平日なら朝食付きで3700円という安さです。下手なシティホテルやビジネスホテルよりも立派な施設がウリで、とにかく至れり尽くせりの感があります。
最寄りの駅は京阪電車の祇園四条駅ですが、鴨川を西へ渡れば阪急河原町駅にも近く、市バスのバス停からは京都市内の四方へ行けます。京阪経由でJR京都駅へも20分程度で行けるという、アクセスの良さも魅力的です。八坂神社まで徒歩5分、四条河原町まで徒歩4分、抜群の好適地です。
ナガシマさんは、カプセルホテルを利用するのが初めてだそうで、入口を入った時点で興味深そうにあちこち眺めていました。初めて利用する人には、色々と説明が必要なので、各所でカプセルホテル特有のルールや利用方法、施設内部の移動の仕方、などを解説しました。
カプセルホテルの部屋は、上下二段に設けられて御覧のような空間に一人が泊まります。フロントで手続きを行った後、ロッカーへ行き、服を脱いで中の寝間着に着替えます。寝間着というか、旅館の浴衣に相当するもので、館内どこでもその格好で過ごせます。ロッカーには荷物や貴重品を入れておき、手ぶらでカプセルに入って寝てもオーケーです。
カプセル内には、上図のようにテレビもエアコンも水もあり、座っても頭を少し下げれば天井にぶつけない程度の高い空間がありますので、見た目よりも広い感じがあります。ナガシマさんは、とにかく全てが珍しかったようで、カプセルにも「宇宙船に入るみたい」と言って楽しそうに入っていました。
カプセルに入ってまもなく、風呂へ行く事にして、二人で上階の浴場へエレベーターで上がりました。一流ホテルのような綺麗で立派な洗面ルーム、広い浴場、屋上の露天風呂とサウナ、マッサージルームなどの設備に、ナガシマさんはとにかく驚きっぱなしのようでした。
浴場にはタオルもあり、歯磨き歯ブラシカミソリも常備されて自由に使えます。洗面所にもアメニティグッズが豊富に揃えられています。残業で遅くなったサラリーマンが、予約なしでも駆け込める宿として運営されていますから、特に準備しなくてもそのまま泊まれるわけです。
だから、ナガシマさんが、「これはいいですねえ」と感心している場面も何度か見ました。五年前に初めて泊まった時の私が、同じように感動しまくって、京都での定宿に定めたのでした。
風呂上り後、カウンター近くのソファに陣取って、備え付けの「比叡山清浄水」を飲みつつ、雑談を楽しみました。その後、それぞれのカプセルに潜り込んで就寝しました。
翌朝は、朝食開始の6時に合わせて起床、ナガシマさんとロッカーへ行って荷物を預け、手ぶらで上階のレストランルームに行きました。その際にロッカーの前で意味不明のポーズをとるホシノでした。 (ナガシマさん撮影)
このカプセルホテルの特色として、バイキング方式で朝食がいっぱい食べられることが挙げられます。和食、洋食、パン、何でもありです。御飯も味噌汁もジュース類も全ておかわり自由です。こうした朝食が付いての最安料金が3700円です。会員になればポイント特典で割引になって、平日は3500円になったりします。
なので、模型サークルのメンバーは、ほぼ全員がこのカプセルホテルの会員です。四条や河原町や祇園で定期会合をやっているので、二次会や飲み会になって帰れなくなってしまう場合も少なくなく、みんなでこの宿になだれ込むこともしばしばです。
しかし、交流サークル仲間のモケジョさんたちは入れません。なぜなら、ルーマプラザさんは男性専用のカプセルホテルだからです。
朝食時に、ナガシマさんを撮るホシノ。 (ナガシマさん撮影)
この時撮った写真がコレ。ナガシマさんも同時にスマホカメラで撮影していました。
お馴染みの宿の、本当に美味しい朝食を前に、自然と笑顔になってしまいました。 (ナガシマさん撮影)
7時30分ぐらいに宿を出発しました。この16日は朝から豊郷に向かう予定でした。京阪とJRと近江鉄道を乗り継いでなるべく早く行きたい、とのナガシマさんのリクエストにより、豊郷小学校酬徳記念館の開館時刻9時にあまり遅れないようなダイヤを選びました。 (ナガシマさん撮影)
京阪電車を東福寺駅で降りてJRに乗り換え、京都駅に移動して前日に預けた荷物をコインロッカーから回収しました。奈良線ホーム辺りのコインロッカーは、日曜日でも比較的空いているので利用しやすいです。 (ナガシマさん撮影)
すぐにJR東海道線の新快速に乗り換えて彦根まで行き、近江鉄道に乗り換えました。今回利用した車輌はかつて名鉄で特急車輌として使われていた、懐かしい車輌でした。
それで、しみじみと思い出に浸っているようにみえますが、実は何も考えていなくて、ただボーッと外を眺めるだけのホシノでした。 (ナガシマさん撮影)
豊郷駅には、9時21分に着きました。線路には夏草がぼうぼうと伸びて、まるで廃線跡のような景色でした。
さて、豊郷小学校に着きました。相変わらず嬉しそうなナガシマさんでした。超のつくけいおんマニアですから、この場所に勝る最高の聖地が存在しないわけです。
対照的に、ホシノは何も考えてなさそうな、眠たそうな、ダルそうな、ゴロゴロ平沢唯状態でした。酬徳記念館での半日におよぶ整理清掃修復作業を直前に控えているとは全く思えないような、御覧の通りの様子でありました。 (ナガシマさん撮影) (続く)