先週の神戸での模型講習会に参加した際、上図のタミヤのⅡ号戦車のキットをお土産代わりにいただきました。手元にも同じものがありますので・・・、と遠慮したのですが、戦車プラモはこれしかありませんから、と袋にわざわざ入れて渡してくれました。何かとお世話になっている相手でしたので、断るわけにもいきませんでした。
中古品ですよ、と言われていたのですが、開けてみますと完全な新品でした。パッケージも真新しいので、恐縮してしまいました。
手元には、同じキットがあります。一年ぐらい前に、暇つぶしに組み立てて、あとは塗装するだけ、という状態でずっと押し入れに仕舞ったままでした。
どうしようか、これ・・・、と腕組みしてしばらく考え込みました。私は多くのガルパン戦車を作っていますが、それと並行して、暇つぶしに普通に組み立てて楽しんでいるキットもかなりの数があります。
そのほとんどは塗装前の段階まで進んでいて、そのまま押し入れに仕舞ったりしてずっとほったらかしになっています。そういう戦車キットが十数輌あります。
上図のタミヤのⅡ号戦車は、F/G型のキットで、戦車プラモの入門キットとしてよく知られている品です。ものすごく簡単に組めますので、このキットも一時間もかからなかった筈です。
このタミヤのⅡ号戦車F/G型、といえば、ガルパンでは「リボンの武者」に出ている黒森峰女学園のⅡ号戦車の元ネタとして知られます。御覧の通り、タミヤキットの外見のままで描かれています。ガルパンの戦車で、これだけ元モデルが簡単に分かってしまう事例は、あまり無いと思います。
「リボンの武者」に出ている黒森峰女学園のⅡ号戦車は、周知の通り、上図のように黒森峰選抜チームのシュバルツバルト戦闘団の車輌としてタンカスロンの試合に参戦しています。
率いるは副隊長の逸見エリカ、とにかくコミック版では常に主役級の扱いです。アニメ本編ではいつも不遇であるせいでしょうか。
黒森峰推しの自分としては、グッとくるものがあります。それで「リボンの武者」も少し読み返してしまいました。読んでいるうちに、このシュバルツバルト戦闘団を再現する、というのもアリだなあ、と思い、同じタミヤキットが二つあるのでちょうど良いかもしれない、と考えました。
しかも、ガルパン仕様というものをあまり気にしなくて良いようです。上図の描写でも、ほぼタミヤキットのままです。以前に作ってほったらかしてあったキットも、そのまま生かせそうだ、と気付きました。
かくして、お土産にいただいた今回のキットも、有意義に利用して組み立てることにしました。同じ戦車を二輌こしらえれば、シュバルツバルト戦闘団の最小編成単位にはなる、というわけです。
パッケージの中身はこんな感じですが、全体の三分の一ほどは、付属のドイツ兵のパーツです。
なので、戦車のみを組み立てる場合は、上図のパーツ群の9割ほどしか使用しません。見た目にも、組み立てるのが楽な初心者向けのキットだとよく分かります。
そういえば、三年ほど前にモケジョさんのクラブに初めて講師として招かれて、ガルパン戦車プラモデルに関する講座をほぼ一年間担当した頃、製作実習の題材として選んだのもこのタミヤのⅡ号戦車のキットでした。
なので、いまも活動をよく共にしているモケジョさん達は、ガルパンのプラモデルに関しては7人全員がこのタミヤのⅡ号戦車のキットから出発しています。あれでガルパン戦車プラモの楽しさを分かって貰えたからこそ、彼女たちもいまはドラゴン等の海外メーカーのキットにも喜々として取り組んでゆけるのでしょう。 (続く)