さくらい食堂でざる蕎麦の昼食を終えた後、アウトレットへ向かいました。途中の休憩スペースのつるもの棚の見事な繁茂を見ました。
上図右の看板を見て、やっぱり「まいわい」は大洗では漢字で「万祝」と書くのだな、と納得しました。大洗が海岸沿いの漁村から出発した地であれば、むしろ当たり前のように知られていることでしょう。
本来、「万祝」とは、古来は「間祝」もしくは「真祝」と表記し、「まいわい」は「まんいわい」とも読みました。西日本では瀬戸内海や四国南岸、山陰の海岸沿いに広く伝わる海の行事の名前で、漁師や漁労民が大漁の際にお祝いをする儀式を指します。「ま」は古代より幸福や幸運を意味する言葉であるため、漁労民は大漁に感謝して祝う時に「祝」の前に「ま」を付けて感謝の気持ちを深めたのだとされています。
江戸時代までは、大漁のさいに、網元や船主が酒宴を開催し、めでたい品とされた赤帯や赤手拭などを漁労民に配るというのが「まいわい」の基本形てありました。それが次第に金銭に置き換えられた地域が多いため、「間」や「真」を数字をあらわす「万」に換えたところが殆どです。
なので、民俗学的見地でみれば、「まいわい」の「ま」を「間」や「真」のほうで表記している地域は、漁労文化の祭事形態も古式を伝えていることが少なくないのです。そもそも「まいわい」の発祥地が千葉県の房総半島の漁村であることを思えば、近隣にあたる大洗の「まいわい」が「万祝」と書くのは、早くから祝い品が金銭に置き換えられた場所であったことを示すのかもしれません。
夏の盛りを謳歌するかのように咲き誇る、ムクゲです。
こちらは、ハイビカスカス・・・いや、タイタンビカスでしたかね・・・・。
アウトレット施設の南側に店を構えるサザコーヒーに立ち寄りました。ちょっと一服を、と。
話題のマリー様のモンブランケーキは・・・、とメニューを探しましたが見当たりませんでした。さては特定日の限定品だったかな、と店員に訊ねたところ、土日曜のみの提供であるとの事でした。
そこで、普通にコーヒーだけをいただいてまったりしました。
その後、ゆるゆると施設内を移動しました。夏の風情がよく似合う外装の建物なので、どこから撮っても絵になります。
マリンタワーも見えましたが、その前に大きなスーパーマーケットの真新しい建物が横たわっていました。
二階のプロムナードをブラブラしていて、上図の洋食店「ピアジェ」の店先で立ち止まりました。
そういえば、大洗で洋食の食事をしたことは殆ど無いな、と思いました。いつもガルパン協賛のお店で海鮮料理か蕎麦をいただいていたので、上図のような美味しそうな洋食メニュは、かえって珍しく感じられます。次に機会があったら、このお店で食事してみよう、と決めました。 (続く)