ガルパンギャラリーは、かつての創設時に比べると面積は四分の一ぐらいになっています。それで以前は別室になっていた販売コーナーと同じスペースになっていますから、ギャラリー単体だけですともっと狭くなっています。かつての広々としたギャラリー、多くの展示品があった頃を知っている方には、雲泥の差に思えることでしょう。
しかし、これが公式および大洗町サイドの現在のガルパンへの「評価」であり「認識」なのかもしれません。この種のアニメ関連コンテンツにお金をやたらにかけられない、という全国各地にありがちな意識がほの見えます。
壁に掛けられたポスターやタペストリーの類は、いずれも大洗におけるガルパンの歴史を物語っています。この多くの品を時系列で分かりやすく構成し直すだけでもギャラリーの価値や機能が高まる筈ですが、そういった基本的な発想すらも、いまの公式や大洗町サイドには出てこないようです。本当に勿体無いな、と思います。今やガルパンは、日本でも数少ないアニメ聖地の成功例であるのに、その特色をもっともっとこのギャラリーにてアピールしないのは何故でしょうか。
しかも、ファンからのガルパン戦車プラモデル寄贈展示品が、いまは無くなっています。製作主に返却したのでしょうか。
ですが、ガルパンは戦車が登場する点が特色のアニメなのですから、その戦車関連展示品を無くすのではなく、もっと増やして、たとえは劇場版の対大学選抜戦の大洗義勇チーム全車輌ぐらいは展示したほうが盛り上がるのではないかと思います。
コーナーの隅に、1つだけプラモデル展示品が残されていました。アンツィオ高校チームの移動用乗用車とされるコロニアーレです。戦車プラモカタログか何かの雑誌付録だったアンチョビのフィギュアが乗せられてありますが、スケールが同じですからピッタリですね。
戦車プラモデルは少なくなりましたが、キャラクターフィギュアの方は増えているようです。が、こちらもスペースを限っているようで、なにかギュウ詰めに近い状態になっています。
全てが販売品なので、展示を目的としたフィギュアは殆どありません。そのあたりもちょっと悲しいです。
なにしろガルパンのフィギュア群は市販品だけでも350種類以上があるそうで、今後も増加する見込みです。最終章シリーズ全6話が完結する時点では、おそらくアニメの市販フィギュア総数としては国内最高とされる「けいおん」シリースの420種を抜き去っていると予想されますので、いずれは日本最高の市販フィギュア総数を誇ることになるわけです。まず、時間の問題でしょう。
その素晴らしい状況を、このギャラリーにて全市販フィギュア製品陳列の形でアピールするのも悪くはないと思うのですが、いまだにその発想の片鱗すら、いまの公式や大洗町サイドには見られません。
とにかく、売るための、儲けるための場所になっています。実際に訪れるガルパンファンの大多数は買物に来ていますから、ギャラリーというよりショップです。実態としてはもうそれですね。
プラモデル関連は、御覧のように最低限です。ピットロード発のフィギュア付きのディフォルメ品のほうが多く並んでいます。たぶん、これが最近の購買動向なのでしょう。
プラモデル関連は、全国的に通販や中古通販での値引き品の購入か主流になっているようですから、ここのコーナーで定価のまま売っていても無駄かもしれませんね・・・。こういう状態なら、むしろ取り扱いをやめて撤去し、タグチさんで一括して販売してもらえはよさそうな気がします・・・。
展示コーナーの一角には、有名な「がんばれベジタブルイレブン」のバックナンバーが展示されてありました。今も連載しているのでしょうか。
このポスター、どうみても「ゆるキャン△」の影響を受けてますね・・・。
ギャラリーを出て外を見ると、マリンタワーとの間に大きなスーパーマーケットの施設が横たわって見えました。
この夏にオーブンした、地元スーパーのセイミヤさんです。茨城県下に数店舗があるそうなので、ここ大洗への出店も有り得たのでしょうが、それはたぶん無かったのでしょう。
最近のアウトレット施設のほうの管理者騒動絡みでいろいろと環境や条件が変化し、事情が大きく変わったために、結果的に大型スーパーマーケットの誘致がなされ、そして実現した、という成り行きのように思われます。
ですが、これで大変便利になりました。素泊まりで大洗を楽しむ層が、昼食や夜食をここで気軽に買えるからです。しかも価格が安い筈です。夕方以降になれば値引きがありますから、それを狙うのもアリです。
かくいう私も、今回は素泊まり利用なので、夜にもう一度行ってみようと思います。 (続く)