岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

構造は集成材か無垢材か。

2009-11-09 | 日記
集成材とは、木をある程度の厚さで切って接着剤でくっつけて作った梁や柱のことです。暑さは3~4センチのものから、数ミリの薄いものまであります

無垢材を使っている自然素材住宅屋さんは、集成材をなぜか嫌います。
私は、集成材をあまり使っていないだけで、敵対しているわけではありません。

集成材の利点は、狂わないこと。強度が予想できること。曲げに対する抵抗力が強い材料が出来ること。でしょうか。
欠点、というよりも懸念事項は、接着剤の歴史が短く、長期にわたって接着剤の能力が保てるかどうか。特に水にぬれるところは危ないといわれています。

無垢材の利点は、今まで使われてきた材料なので信用が高いこと。見た目が自然そのものなこと。割れることはありますが、はがれることは無いこと。(これは、集成剤との比較での利点です)
そして、私が一番大切にしている理由は、当社のように、構造材を表しにしている場合、長年使っていくと味が出てくること。

欠点は、痩せる、割れる、狂うがあること。材料に多少なりばらつきがあること。


それじゃどちらの材料を選んだほうがいいのか?当社の場合無垢材をお勧めしますが、それはあくまでも当社の場合。
集成材を薦める会社さんとであったら、先ずはお話を聞いてみることです。そして、あなたが家造りで大切にしていることに沿っているかどうか考えてみることです。

そうそう、無垢材といってもグリーン材を使う場合は気をつけてください。
無垢材にはKD(機械で乾燥した材料)とグリーン材(山から切ったままの材料)があります。
グリーン材の場合、強度も安定していませんし、木が乾く段階で大きく狂う場合があります。

タマゴグミでは、それが怖いため安くてもグリーン材は使っていません。


写真はとある港町です。年末までは1棟のみの監理ですので、ちょっとサボらせてもらっています。日曜日のお昼から出かけて、港町の小さな定食屋で刺身定食を並んで食べてきました。