さてさて、久々にわけのわからない題ではじまりましたブログです。
最近、現場からプラン作成や調査業務が増えてきて頭がパンクしてきたようです。そうなるとなぜかこんなブログが書きたくなります。
題材の内容は後として
今週末にお引渡しの現場です。今日はレンジフード取り付けとIHの取り付けをしてきました。(なぜか私がやることが多い・・)極小地にぴったりの2階リビング、こんな感じの景色でいい仕上がりです。
市之倉の現場も順調に進んでいますし、ウェアハウスも順調です。写真を撮ってきていないのでこんな感じで報告をごまかしておきます。
さて、本題です。
今日、家をご計画のお客様と面談をしました。いろいろな条件やいろいろなお話をお聞きして、私なりにアドバイスをしました。
話は急に変わりますが、シカゴの近くにファンズワース邸というガラスだらけの建物があります。ミースファンデルローエという建築家の作品です。
この家には思い入れがありまして、行ったことがあるわけじゃないんですが、大学一年のときにこの家の図面コピーが最初の課題だったからです。
この家はすごいなと思います。 これは私の予想ですが、たぶんミースさん(知り合いじゃないですよ)は、ファンズさん(ここできるのが正しいの?そもそも名前?)から、
「敷地境界線なんてないから、どこでもいいから建ててよ。 お金?いいじゃん、かかっただけ払うよ。 かたちや間取り?ミースちゃんのセンスに任すって、好きにやって。」
なんていわれたんでしょうね。
こんなに自由で制限のない状態で、あの建物を創り出す能力は天才だと思うのです。
かたや私、凡人建築士。 今回のようなコンパクト住宅や、ちょっと変形した土地に家を建てさせていただいたとき、見学頂いた方から、「すごいですね。よくこんな間取りが考え付きますよね。」なんて、感心されたりしますが・・・・・・
いやいやいや、違うんです。
小さな土地や、街中の土地は条件だらけです。その条件が家の形を作り出してくれるのです。
お客様の要望、お客様の予算が選択肢を絞ってくれて、デザインや仕様を決めてくれるのです。
私は単に、土地の意見とお客様の意見とお金さんの意見を伺って、形にしているだけです。
そして少しでもよいものを作るためになにをしてるかというと、反復練習です。
タマゴグミで一年に実現するプランは約8棟、そのために考えるプランやたまに没になるプランを合せるとたぶん年間40プラン程度を考えています。
私の場合、条件と反復練習からプランができているのです。
私に「土地は10000坪、予算自由、希望は言わないよ、勝手にして」と依頼が来たら、きっと依頼者を感動させる家を建てる事はできないでしょう。たぶん。(依頼が来たらもちろん喜んで受けますけど・・・)
タマゴグミの場合、条件があるから、ちょっといいねと言ってもらえる家が建てられると思います。
で、最初の話に戻ります。
今日もお客様から場所や費用や時期等の条件を沢山伺いました。ご主人と奥様の考えの違いも伺いました。
お客様は一言「家造りって、大変ですね。」と感想をおっしゃいました。
そうです、大変なのです。ですが、実は条件が沢山あることで、比較や選択ができる様になり、決定が早く楽になり、結果思い通りの家が建つことになり、満足の行く結果が得られると私は思います。
条件が沢山あるということは、ご夫婦とも納得のいける結果が出しやすい、 と考えるのは屁理屈でしょうか??
夢いっぱい家造り、なんてよく言われていますが、夢と条件は相性がよくありません。条件と相性がよいのは妥協だと考えます。
私は家造りは妥協の繰り返しの結果だと思っています。
ならば、よい妥協を見つけ出し、それを繰り返せばきっとよい結果になる筈です。
タマゴグミは、あなたのよい妥協を導き出すお手伝いをしていきたいです。
あー今回も変なブログになってしまった。 さて、仕事の続きをしよう。