岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

軒は出さないとだめなの?

2015-04-01 | 日記

先日の勉強会で。

参加者の方から、軒はやっぱり出さないとだめなんですよね。

と尋ねられました。

いま建てさせていただいている家です。 90センチと60センチ軒が出ています。

いろいろ実例をお話ししながら答えましたが、私の答えは「タマゴグミは軒を出すのがルールです。」ということです。

 

軒を出すと、外壁に雨が当たる部分が凄く減ります。たとえ30センチでもあると雨のあたりが違います。

雨が当たらないと言うことは、

1、雨漏りのリスクが減る。

2、壁に水が当たらないので壁内湿度があまりあがらない。

3、外壁劣化が遅くなる。

等メリットがあります。

欠点は、

1、価格が上がる。

2、屋根が吹き飛ばされるリスクがある。

などがあります。

 

で、軒を出さなくてはいけないかと言うことですが、それはあなたが選ぶ会社の考えに任せると言うことだと思います。

家づくりをしている方々は、当然プロです。 だから、上記のような特徴を知っているのです。

それでも、デザインの関係で、また予算の関係、はたまた敷地の関係で軒が設けられないことはあるのです。

その場合、何らかの対策を行っているはずですので、それを確認して納得できればいいのです。

 

家造りは選択の連続です。 どちらにも一長一短あります。 どちらの長所を選び、短所はどんな形でカバーされているのか、それを確認して決定するのが作業が選択です。

もっと極端な話をすると、「妥協」です。 

全て長所長所や完璧で家づくりをするのは 不可能です。妥協してでも手に入れたい長所。 その長所はデザインかもしれません。価格が安いかもしれません。快適かもしれません。

あなたにとって、妥協しても手に入れたい長所はなんですか?

 

おっと、かっこいい終わりかたになってしまった。