何を調子に乗ったか・・・買ってしまった。空き家を。
私は岐阜の空き家協会に所属して、チョットだけ活動しています。今後増え続ける空き家を何とかしなくちゃいけないと、動いている団体です。
大阪の蒲生四丁目とか鶴岡とか見学させていただいて、岐阜にもいい空き家活用が無いかと探ってきました。
が、
正直言います。 古い空き家は何ともなりません!
シェアハウスにするとか、賃貸にするとか、ちょこっと改装して活用していらっしゃる方々もいます。本当に頭の下がる活動です。
けど、耐震や断熱を訴え続けているタマゴグミにはできない方法です。
まともに改修したら新築と同じ価格がかかり、建て直した方がましということになります。
だから、タマゴグミとしては作っている新築が空き家にならないように、土地選びの提案、ダサくても強度や断熱、普遍的なデザイン、軒を必ず出す等ダサくても丈夫で長持ちな家を造るしかないとやってきました。
けど、昨年羽島市役所の空き家担当さんから「ほら、この空き家見てごらん。」と紹介され、買ってしまいました。50年前に建てられた空き家。
何となく思っていたのです。本当に空き家再生は無理なのか? コストを抑えててやることはできないのか?
そんな思いが、私に空き家を買わせてしまいました。
今まで事業とかでまともにお金を借りたことがないので、銀行とのまともなお付き合いは初めてです。
事業計画を話し、その事業に投資をしてもらう形をとりました。ただ、条件は厳しかった
「その事業、期待しています、全面バックアップしますよ!!」という力強い言葉とともに
「まあ、初めてのお付き合いということで、今回だけはお貸しする分だけうちに定期を預けて下さい。」
おいおい、借りる意味が・・・
それでもまともな事業としてやってみようと承諾して先日空き家を購入しました。
再生して最後にはどなたかに買っていただこうと思いますが、急いで改装して急いで売る気もありません。
1年ほどかけてじっくりと考えながら、タマゴグミらしい再生をしていきます。
テーマは「少数派のための家づくり」です。