瑞穂の家 今日から地盤改良工事に入りました。
エコジオ工法。砕石を杭状に詰め込んで地盤を固める方法です。通常の施工は家が乗る地盤面に均等(碁盤の目のように)に杭を設置していきます。
けど、構造計算をすると、どの地盤にどのくらいの力がかかるかが見えてきます。
そこで、この位置とこの位置に杭を打ってほしいと指示をします。すると本数と日程と費用が増えます。で、その費用は・・・大体弊社がもちます。
通常の碁盤の目状の改良は間違っているわけではありません。住宅の場合あくまでも地盤改良なのですから。
住宅の地盤改良の目的は、その地盤がべた基礎の場合20KN/㎡(1㎡に2トンの重さ)布基礎の場合30KN/㎡(1㎡に3トンの重さ)に耐える地盤を作ることです。
だから、誤解を恐れずに言うと地盤改良には上部構造は関係がないということなります。
杭工事をすると地震に強い家になる・・というのも言い過ぎです。それが証拠に地盤保証には地震で受ける被害については一切保証がありません。(一部液状化現象に対する保証がついています)
ちょっと矛盾を言うと、地盤改良をすると地震に対して強くなるのは確かです。
工法によって違うのですが、液状化しにくくなったり振動が小さくなったりはします。しかしこれは副産物です。
ですので、新築時には必ず地震保険には入ってほしいとお客様にはお願いしています。
なんか元も子もない話をしてしまいましたね。じゃあ地震に強い家はというと、基礎から上の設計で決まります。
20KN/㎡の支持力のある土の上で、こんな基礎、こんな木軸組の家を造れば地震に耐えられる家になる という考え方です。
ですので、地盤改良をしない物件とする物件で構造設計を変える 特に基礎を変えることはありません。
だけど、地盤改良をすると支持力が高くなるのは確かです。そこで、構造計算の結果この位置にたくさん力がかかると解っていると、ついつい口出しをしてしまいます。いつも文句を言わず私の指示を聞き入れてくれる地盤改良屋さんには感謝しています。
ちょっとややこしい内容でしたね。わからなかったらご質問ください。
一ノ宮の街中現場。材料を搬入しました が、天候が・・・
現在養生をして空中で材料はお休み中です。なんとか、今月中ころまでにはと思って、天に祈っています。