岐阜の町屋タイプの家、基礎配筋が終わりました。
そして今日の写真は
はい、これだけ。一本だけでお話します。
ゼネコン出身者はこの写真だけで、おっ、山口鋼業製か。岐阜人だね。 たぶんSD295Aだな。 なんてわかるんですね。
山口鋼業とは岐阜で鉄筋を作っている会社で、うっすらとYKという浮き彫りが見えませんか?それがしるしです。
SD295Aと判断できるのは、通常細物ではこれが主流だからです。
295とは、降伏点が295N/ミリ平米以上のものを言います。
降伏点って何だって?というと、そのまんまの意味で、鉄筋が引っ張られると「おいおい、ちょっとちょっと 参ったって。」と降伏する点です。降伏しても引っ張り続けると、鉄筋が二度と元通りにならなくなり、設計強度が出なくなってしまいます。
最後にAって、何かというと、AとBという種類があって、Aは降伏点が295N/ミリ平米以上のもので、Bは295~390N/平米ミリ(この数値、カンニングしました)のものです。要はBは壊れる上限を決めているのです。
え~っ強いほうがいいじゃんかよ。 と思いますよね。実は、強すぎると問題になることがあるのです。
それは、大きなビルを設計するとき、大きな地震が来たときわざと壊れるところを造っておくのです。そうすることにより全部壊れることや、予想できない壊れ方を防ぎ、人命を守ろうという考えなのです。
構造計画で重要なのは強いだけじゃダメなんです。バランスなんですね。木造でいうと、柱や体力壁なんかも、バランスを考え、みんなで協力をして地震や風の力を受け止めるようにするのがいいのです。 一人だけがんばって力を受け止めさせると、それが壊れちゃったら いっきに壊れちゃうという現象が起きてしまいます。
なんか、人間社会にも似ていますね。ワンマン社長のすごい力でいっきに伸びた会社は、社長が崩れたら瞬時に消滅していきますね。
その点、うちは大丈夫。社長の出来が悪いから会社もそんなに伸びないし・・・・・
30歳前でこんな会社に勤めてもいいかなと思っているかた、募集しています。(早く募集サイトを作らなくちゃ)
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