GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

世知辛い世の中になったもんだ

2016-04-02 04:14:18 | Talk is Cheap
エイプリルフール。通称四月馬鹿。
クリスマス、バレンタインデー、最近じゃハロウィンやイースターまで取り入れようってこの国で、いまいち根付かないのがエイプリルフール。
日本人気質で「嘘は許さない」「嘘は許されない」ってのがどっかにあるのかな。
今年もいろんな企業やタレントがエイプリルフールネタを出したが、いまいち反応が良くない。
真面目なのかな。それとも生真面目なのかな。
どちらにしてもシャレが効かない人が増えた気がする。
なんでもストレートに受け止め、すぐさま反論を持ち出す。それはそれでいいのかもしれないが、ウィットのない世界はしんどいよ。

「NISSANとNISSINが開発した飛行物体NISSENに不時着」
これはNISSAN、NISSIN、NISSENという3社の大掛かりな嘘なんだけど、今年一番クオリティが高かった!
日産の公式ツイッターでつぶやかれ、日産焼そばU.S.O.型のカップ焼きそばを、よみうりランド内で先着400名に配布。そしてニッセンでは、今回のウソをTシャツにして、抽選で41名にプレゼントするらしい。
こういう日本を代表するような企業がシャレの効いた事してるんだが、個人が真面目なのかどうも盛り上がらないのはどうなのか。



城田優がツイッターで「この度、結婚することになりました」って。「明日、週刊誌に出てしまうので、この場にて、先に発表させていただきます。 この度、結婚することになりました。 相手は、笑顔の素敵な、幼稚園の先生です。 今後とも、変わらぬ応援をよろしくお願いします。 2016.04.01 城田優」
リアルなマジネタっぽいし、エイプリルフールネタかどうかわからないからか、ファンから「おめでとう」とか入ってたが、結局はエイプリルフールネタだった。
ただ気になるのはこのネタに対しエイプリルフール?だとしたら、こういう嘘は良くないよ。ファンであればあるほど動揺して傷つくよ。なんでそういうことに気付かないの?がっかり。」って大きなお世話というか勘違いのコメントを寄せる奴がいること。
真面目な人なのかな?こういったシャレがわからない人が最近増えたね。自分がどうかじゃなくて身も知らない第三者を気遣う人。これを俺は偽善者と呼ぶんだが本人には自覚ないだろうな。

エイプリルフールネタではないが、川崎市の中学校に非常勤や臨時任用の教諭として勤務してた男が、市教育委員会にクレームを入れた。
この非常勤教諭は同僚に旅行の土産でTシャツをもらったらしいが、そのTシャツには「ハゲてねぇし」ってプリントされてる。
これをわざわざ匿名で市教育委員会に送り、「在職中に容姿などについてバカにされたり同封のTシャツを作られ着るように言われました」「これはいじめです。教師がいじめをしています」などと記された手紙を届けた。

はっきり言っておきたい。こいつは馬鹿だ。被害妄想なのか?それともこの 四月からは再任用されなかった腹いせか?
これのどこがいじめだ?いじめるなら無視するとか、陰でハゲだのツルピカだのいうわ。文面から察するに同僚はわざわざ旅行先で作ったんだろ?なぜお前はその旅行に参加しなかったのかは知らないが、お土産にわざわざイジメ用のTシャツ作るか?気にかけてもらえてただけ幸せやろ。イジメは無視とかから始まるんやぞ。ほんまシャレのわからんやつ。こんな奴が教員にならんで良かったなって思う。
これくらいをいじめと騒いでしまう人ってどうなの?イチロ-Tシャツとはちょっと違うけどシャレで笑って流せばいいだけやん。こういうこと書くとすぐ「他人はいじめのつもりがなくても本人は傷ついてます」などとぬかす便乗馬鹿が出てくるが、それも間違い。

こういったシャレのわからんやつは、何かにつけて自分のことだと被害妄想するから、結果的に一緒。周りが優しくすればつけあがる最悪なパターン。
だいたい、他人の気持ちをわざわざ代弁してしゃしゃりでてくるこの正義の味方気取りのやつが一番嫌い。
痩せてりゃガリガリ、太ってりゃデブ、メガネくんとかジミオとか言った事、言われた事が無いのかな?ちなみに「オタク」もある意味差別用語だぞ。わかってるか?

またもやエイプリルフールネタじゃないけど、片岡愛之助と藤原紀香の結婚記者会見。この時の藤原紀香の着物についてまたもや馬鹿な評論家がしたり顔でコメントしてる。こういった野暮が大嫌い。
ファッション評論家の石原裕子。誰かよく知らないがこの人は和服和装のデザイナーでも染色家でもないんだろう?
評論とか批評して食ってる人はいいよな。自分で作らないで人のコーディネートをあれこれ批評すればお金になるんだから。映画評論家とか文学評論家とかと一緒。テレビのコメンテーターよりタチが悪い奴らとしか思ってない。

このファッション評論家とやらが言うには、この日の紀香の着物は「梨園の妻としては落第点」だとさ。梨園がどれほど格式があるのかないのかは知らないが(梨園については前項のブログ参照)、着物で花と言えば、桜やツバキなど和風の物。洋風のユリを着てきた時点でおかしいだってさ。「胸部が白いことで胸のボリュームが強調されて派手。藤原紀香が主役ですという装いになってしまった」とかなんとか。それは着物を売った呉服屋や着付師に文句を言え。
紀香の着物に描かれた花はダイヤモンドリリーとカサブランカ。ダイヤモンドリリーは、紀香の誕生日(6月)の誕生花。花言葉は「箱入り娘」という意味だ。
このファッション評論家がそれを知っててこのコメントだったのか、ただ単純に和の花じゃないから文句つけたのか、よくわからんが、せっかくの祝いの席。
批判するのは野暮ってもんじゃないのか?

なんか何でもかんでも自分の思い通りにならないと気が済まないお子ちゃま大人が増殖してる気がする。
洒落とか粋とかはどこにいったんだろう?
ユニクロの服を着てファストフードでご飯を食べて、スマホの世界でコミニュケーションを取る世代にはどだい無理な話か。
50代以降の中年、老人よ。若者に粋や洒落の世界を教えてあげれるように、見せてあげろよ。ユーモアある生活を見せてくれよ。
そうじゃないとこの国はそのうち息がつまるくらいピリピリしちゃう国になっちゃうぞ。 

ちなみに今日昼ごろエリアメールで地震警報が流れた。バイブ消音にしてた携帯電話がいきなりなるからビックリ!
間もなく揺れがくるから安全なところへ避難しろって。ついつい「オォ!エイプリルフールだから官庁もやるなぁ」なんて思ってしまったが、これはどうも本当だった。便利な世の中になったのはいいが、自分に危機感がないことにちょっと反省してしまった。
インドネシアでも地震あったみたいだし、桜島も噴火してる。そういや最近一気に暖かくなった。桜が一気に開花して呑気なこの時期、大きな災害が来ないことを祈る。

歌舞伎の世界と政治の世界のファンは一緒

2016-04-02 02:17:47 | Talk is Cheap
3月31日、片岡愛之助と藤原紀香が結婚した。
3月は税金の関係からか、毎年芸能人の入籍や結婚が多いんだが、今年は少なかったね。
不倫騒動や解散騒動、覚せい剤、政治家の失言や不正で何かと暗いニュースばかりだったから、ここらで明るいニュースが連発してほしいな。

さてその片岡愛之助。ドラマ「半沢直樹」まではほとんどの一般人は知らなかったんじゃないかな。俺も知らなかった。歌舞伎ファンにそれを言うと「知らなかったの?」って上から目線で言われた。歌舞伎の世界では有名らしく、正確には六代目片岡愛之助と呼ばなければならないらしい。

歌舞伎って不思議な世界。江戸時代までは一般大衆文化だったのに、知らない間に高尚な閉ざされた業界になってる。
能や文楽とまではいかないが、かなりコアな世界だ。
一時期日本文化を再発見って自分のテーマ作って、寺や神社仏閣、仏像めぐりから、伝統職人芸などを尋ねたり相撲を観に行ったりしてた。その際、歌舞伎も観に行こうと思ったが断念。
まずチケット代が高い。
何の演目が面白いのかわからん。
誰がどんな役者のかよくわからん。

日本人って学歴は関係ないとか、家柄や血筋は関係ないなんてよく言うけど、今回のショーンKの経歴詐称疑惑でもそうだが学歴には弱いことはわかってる。
家柄は今じゃあまり気にされないが、政治家には適用されてる。祖父が吉田茂だとか、叔父筋に佐藤栄作だとか。それだけで風格があると勘違いしちゃう。DAIGOだって竹下登がじいさんじゃなかったらあれほどまで売れたんだろうか?何をトチ狂ったのか小泉純一郎元首相と一緒に原発反対運動してる細川護熙元首相だって代々続く細川家の当主だ。

先代の頃から応援してるとか、先祖代々この土地は何々家を応援してるって人は土地によって多い。ここら辺あたりが政治がジバン、カンバン、カバンと言われる所以かな。二世タレントと同じく二世議員や世襲議員は嫌いだったけど、タレント議員や公募議員の薄っぺらい政治理念や、公人としての節操のなさを見てると、代々引き継がれてる世襲議員の方がマシなのかと思ってしまう。
だって子供の頃から親や親族の政治家としての振る舞いに接してるし会話もしてるだろうからね。そう考えると小渕さんの娘さんや、鈴木宗男の娘なんかは頑張ってるよな。小泉進次郎も人気あるもんな。田中真紀子が落ちたのは一体何があったんだろうって逆に心配しちゃう。

歌舞伎の世界も似てる。
先代の迫力に追いつくように精進しなさいよとか、先代の名に恥じないように頑張りなさいよとか、ファンに言われるのは歌舞伎役者くらいじゃないか?二世タレントは裏では言われても直接言われることはないだろう。落語や相撲界でも伝統ある名前を受け継いだりすることはあるが、この場合はほとんど血縁や家ではない。でも歌舞伎は実子または養子で名前を継ぐ。片岡愛之助は一般家庭に生まれて2代目片岡秀太郎の養子に入った。いわゆる梨園の出立ではない。

藤原紀香に梨園の妻がつとまるかなんて下世話な話が既に出てるが、先述の通り江戸時代は大衆娯楽だった歌舞伎の世界が、いつの間にそんな高尚なものになったんだ?って逆に聞きたい。
片岡愛之助の屋号は松嶋屋。あの演目の途中(クライマックス?)で「●●屋」とか声をかけるあれね。
この屋号ってのは、江戸時代に(旅芸者と同じで戸籍を持たないもの)から良民に格上げになった際に、表筋に家を構える際に作った名前。
尾上が名乗る音羽屋や、中村が名乗る柏屋、加賀屋、中村屋、市川が名乗る成田屋なんかも一緒だ。歌舞伎ファンはこの血筋や家柄をすぐ口にする。知ってるから偉いわけじゃないんだが、多分「私はずっと歌舞伎を観てきた人よ」っていうアピールなのか?
二代目中村獅童は初代の名に恥じぬようとか、叔父に萬屋錦之介がいるから血の気が多いのは仕方がないとか言う。それを口にすることで、「私は昔から知ってるよ」って周りにアピール。まるで、田舎のおばちゃんが「まぁ●●ちゃん、大きくなってェ。あの泣き虫だったあんたがこんな立派になってまぁ」っての一緒の「あんたが小さい時からおばちゃん知ってるんよ」攻撃。言う方は悪気ないんだが聞かされる方はちょっとうんざり。

まぁそういった血筋や名を受け継いで、歌舞伎はここまで発展したんだから外部がとやかく言うことじゃないけどさ。
ちなみに四代目市川猿之助も四代目市川段四郎の長男で伯父に二代目市川猿翁(三代目猿之助)香川照之(九代目市川中車)が親戚。片岡愛之助と仲のいい市川海老蔵も当代で11代目の名門だ。
片岡愛之助は梨園外の出立だが、五代目坂東玉三郎だってそうだ。血筋や家柄なんて本当は関係ない。そうじゃなければ名前はもらえてないんだから、結婚してからもどんどん精進してくれたまえ。(なぜ上から目線?)

ところで隠し子は認知したのか?
下世話でごめん。