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銀魂が小栗旬主演で実写化だと

2016-07-02 06:45:28 | BOOK/COMICS
なんと銀魂が実写化だと。しかも主演は小栗旬。脚本&監督は福田雄一。
原作は少年ジャンプ誌で好評連載中の空知英秋さんの漫画。コミックスは累計5000万部以上で、アニメ化もされ、劇場版も人気の漫画だ。
かねてから実写化の噂はあったが、本当に実写化するとはね。

原作者の空知英秋氏のコメントがいい。
「ジャンプでやってる【幕末】の【侍】ものというキーワードで【るろうに剣心】並みの大作漫画と勘違いして、豪華なスタッフとキャストが集まってくれました。」
「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう事になります」
「福田監督は【勇者ヨシヒコ】でコスプレ感まる出しながらもそんなのお構いなしで物語に引き込み爆笑させてしまう剛腕振りを見た時から、嫉妬からこのオッさん死んで欲しいなと思っていたし、小栗くんも【クローズ】がカッコよかったんで、漫画に無断で登場させた時から(小栗旬之介という小栗旬のパロディキャラ)訴えられるんじゃないかとドキドキしていたし、以前テレビで小栗くんの本棚が映った際に銀魂を1巻で切っているのを見た時から鈴蘭に乗り込まなきゃいけないと思っていたので、2つの邪魔な才能を抹殺するにはいい機会だと思っております。」
なんてウィットのきいたコメントだ。
そして
「原作の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの『銀魂』のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから『銀魂』に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人たちの作るまた別の形の『銀魂』ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです。」
って。

これには「実写化できるものならやってみろ」って感じだった原作漫画ファンも、「漫画の実写化が流行ってるからってなぁ」ってやつも納得するしかないね。
漫画のアニメ化はそれほど違和感はないが、漫画の実写化ってのはやはり違和感がつきまとうもん。
漫画ファンそれぞれに「私ならこの役は誰々が合うな」「この役は是非この人に演じてほしい」ってイメージ(妄想ともいう)があるからね。

まぁそうは言っても漫画の実写化なんて、過去にもいっぱいある。
サザエさんや赤胴鈴之助だって漫画の実写ドラマ化だし、黄金バットだってそうだ。
マグマ大使(手塚治虫)や仮面ライダー(石ノ森章太郎)、仮面の忍者赤影(横山光輝)などもそうだし、サインはV(原作:梶原一騎)や子連れ狼(原作:小池一夫)だってそうだ。これらは漫画が原作とかあまり意識してないで子供の頃観てた。
はだしのゲン(中沢啓治)やドカベン(水島新司)、俺の空(本宮ひろ志)、サーキットの狼(池沢さとし)、火の鳥(手塚治虫)のように「なぜ実写化する必要があるんだ?」というか「そんな無茶な」って作品もある。

80年代も多いね。
翔んだカップル(柳沢きみお)に鶴見辰吾、ハイティーンブギ(牧野和子)に近藤真彦、伊賀カバ丸(亜月裕)に武田久美子、みゆき(あだち充)に永瀬正敏、生徒諸君(庄司陽子)に小泉今日子って売れっ子タレントを使って実写化されてる。
BE-BOP HIGH-SCHOOL(きうちかずひろ)の仲村トオルや清水宏次朗、湘南爆走族(吉田聡)の江口洋介や織田裕二なんかは、実写化ドラマがデビュー作だったり、その役柄名(またはもじって)芸名にしてる。

スケバン刑事の浅香唯、南野陽子、大西結花なんかは原作読んでないと実写の方がイメージ強いし、釣りバカ日誌(やまさき十三)も西田敏行と三國連太郎の実写イメージの方が強いだろう。ミナミの帝王(天王寺大)の竹内力なんかはまり役だよね。ファンキーモンキーティーチャー(もりやまつる)の間寛平なんて、アテ書きで書いたのかっていうくらいイメージそのまま。

逆にシュート(大島司)なんかはSMAPの黒歴史とも言えるほど酷かったし、シティーハンター(北条司)のジャッキーチェンも微妙。
あづみ(小山ゆう)の上戸彩は違和感なかったが、エースを狙え(山本鈴美香)やアタックNo.1(裏野千賀子)なんかはイタタタって感じだった。テルマエロマエ(ヤマザキマリ)の阿部寛との演技は良かったけどね。

花より男子(神尾葉子)は内田有紀の時も良かったが、嵐の松本潤と井上真央のバージョンもいいよね。
松潤はごくせん(森本梢子)仲間由紀恵主演でも演じてて、こちらは違和感がないのだが、きみはペット(小川彌生)小雪主演の方はちょっとどうなのって感じ。まぁファンはどちらにしても賛否両論だけどね。
GTO(藤沢とおる)も反町隆史バージョンがいいという人もいれば、EXILEのAKIRAバージョンがいいという人もいるだろう。
大奥(よしながふみ)も二宮和也・柴咲コウバージョンのほうがいい、堺雅人・菅野美穂バージョンが良かった、って分かれても仕方がない。
花ざかりの君たちへ(中条比紗也)みたいに堀北真希バージョンと、前田敦子バージョンでは完全に意見が分かれてしまうのもあるし、愛と誠(原作:梶原一騎/ながやす巧)の西城秀樹・早乙女愛バージョンとリメイク版の妻夫木聡・武井咲では、原作漫画読んでた世代と知らない世代だから比べようもない。
まだゴルゴ13(さいとうたかを)の高倉健バージョンと千葉真一バージョンの方が判断しやすいかもしれない。(もちろん俺は高倉健派だ)

漫画の実写化ドラマは、どうやっても原作漫画ファンに「満足!」とか「ナイスキャスト」とか言わせるのは難しい。
原作漫画を読んでない人は、その役者のイメージでとらえるからいいんだけどね。つまりあまり一般的には売れてないとか知名度の低い漫画のほうがいいってことか?
じゃぁ累計5000万部も売れてる「銀魂」は危険だなぁ。

それでも秀作もいっぱいある
のだめカンタービレ(二ノ宮知子)は玉木宏も上野樹里もその他キャストも良かった。

20世紀少年(浦沢直樹)は主演の唐沢寿明を始め、全キャストを漫画のキャラクターに合わせてキャスティングしたのか?って思えるくらい違和感なかった。
Rookies(森田まさのり)は佐藤隆太をはじめ、市原隼人、城田優、小出恵介、佐藤健、桐谷健太などキャストが役柄になりきってた。
海街Diary(吉田秋生)も綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、全員良かった。広瀬すずはちはやふる(末次由紀)も好評だったね。
他にもNANA(矢沢あい)の宮崎あおいとか、クロサギ(黒丸)の山下智久など、「この役者がうまい!」って特筆したくなるような作品もあるし、デスノート(大場つぐみ/小畑健)のように主演の藤原竜也も良かったが、なんといってもL役の松山ケンイチや弥海砂役の戸田恵梨香がすごかったようなものもある。

漫画の実写化にやたら出演してるイメージのついた役者がいる。といっても俺が勝手に思ってるだけだがね。
生田斗真は、アキハバラ@DEEP、ハチミツとクローバー、ウロボロス、シーサイドモーテル、土竜の唄といったメジャーとマイナーの中間あたりの作品に出てる。

松山ケンイチは、デスノート、銭ゲバ、ど根性ガエル、NANA(2005ver)、神童、デトロイト・メタル・シティ、カムイ外伝、GANTZ、珍遊記 など、よくもまぁこんな難しい役にチャレンジしてるよなって作品に多々出演してる。

佐藤健は、ROOKIES、BLOODY MONDAY、メイちゃんの執事、BECK、るろうに剣心、カノジョは嘘を愛しすぎてる、バクマンなど、原作イメージ忠実に演じてる印象がある。

山田孝之も多いな。荒川アンダーザブリッジ、クローズZERO、イキガミ、MW、シーサイドモーテル、GANTZ、闇金ウシジマ君、俺はまだ本気出してないだけ、土竜の唄、新宿スワン、バクマン、信長協奏曲・・・。

今回の銀魂の小栗旬は、「これでもか!」ってくらい出てる。ごくせん、花より男子、花ざかりの君たちへ、獣医ドリトル、荒川アンダー ザ ブリッジ、信長協奏曲、ウロボロス、クローズZERO、あずみ、岳-ガク-、宇宙兄弟、ルパン三世、テラフォマーズ・・・。まぁこれだけよく出てるもんだ。いくら漫画好きでも多すぎるだろう。


でも、空知英秋氏が
「原作の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、泥舟でもいいから『銀魂』に乗りたいと言ってくれた方々が作るまた別の形の『銀魂』ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかな」
というように、原作ファンは
「じゃぁ、いっちょ見てみようじゃないか」
って劇場に足を運べばいいし、原作漫画を知らない人は
「なんか面白そうだね」
って劇場で見てみればいいんじゃないかな。
こけるか、こけないか、自分の目で確かめてみよう。俺は観に行く。