「ススキというより、葦だね」
と一緒にプレーした先輩は呟きました。
コースでは所々でパンパスグラスが穂をなびかせていました。
葦という文字は「あし」とも「よし」とも読みますが、
先輩はゴルフコースでは「よし」だろうと言いました。
悪しに繋がる発音を嫌って、良しと発音し出した歴史は
現代でも、性善説が前提のゴルフシーンには
ピッタリと合うのかもしれないと思ったのでした
パンパスグラスは外来種ですが、
シロガネヨシという和名もあります。
インランドリンクスと分類されるゴルフコースには
本当にしっくりとする植物です。
この季節、彼らは凛と立ち、風を見せてくれます
深まる秋は始まる冬でもあります
外来種であっても、日本人の情緒を刺激するのは
ゴルフがそうであるように季節という自然の様を
意識されるからではないかと思うのです。
雪の降る地方ではコースがクローズする季節がきました。
できないことを考えれば、プレーできるだけで
十分に幸せであり、それ以外に望むのは贅沢だと
謙虚に思えるこの季節です