妻と二人でゴルフに行った朝。
日が昇る前は霧で、
日が当たると逃げるように
霧は晴れていきました。
防寒下着を着ずに、
上着の下は半袖でした。
春ゴルフの醍醐味です。
裸木の向こうから太陽が
出てきました。
靄のコースに昇る太陽は
ハッキリとは見えずに、
ふんわりとして見えます。
『あぁ、春なんだ』と
痛感したのです。
前夜、少し雨も降って、
霧も出ていたので、
木々は濡れていました。
裸木に絡みつくように
昇っていく太陽を
意識しつつ、
新芽の様子を確認しようと
近づいたら……
枝先の滴の中に
昇ってきた太陽が
閉じ込められていました。
ちょっとわかりにくいですけど、
滴の中に、微かに
光るものが見えます。
カメラを向けて撮っていたら、
エンジン音が次々に
聞こえてきたのです。
早朝からゴルファーが
来場して来る光景も
春ゴルフのあるあるです。
この日は、
天気も良かったので
かなり混んでいました。
ベテランから、
関係性がわからない
若い４人組まで
様々なゴルファーが
来場していました。
最初のハーフは
先頭だったので
スイスイと
妻と二人きりのプレーを
堪能しましたが、
後半のハーフは
じっくりとする時間が
けっこうあったので
小さな春を探しました。
自分のクラブの打ち方を
思いだしながら、
急にパットについて
ゴルフの神様から
閃きをもらいました。
上手くいくのか？
焦らず確認します。
春ゴルフは逃げません 
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