慶応大学の中山俊宏教授が、きのう(11月6日)、ツィターでつぎの指摘をしていた。
「今は皆が 誰が勝ったかということに気を取られているが、一番重要なことは、トランプが08年のオバマを上回るであろう数の得票をしたこと、即ちアメリカはトランプ主義を斥けることはしなかったということ。いまトランプはこの勢いを感じているはずだ。」
私は、ドナルド・トランプの側近は、選挙制度のルールを尊重し、投票結果が確定したとき、トランプのもとから去るであろう、と考える。訴訟を連発して、アメリカの政治に空白を生むようなことは、彼らも避けたいと思うからである。それに訴訟はお金がかかる。
しかし、中山が指摘するように、多数の支持者がトランプ側にいるのだ。その中に、ルールより、結果だけを重んじ、暴力に走る者が現れるだろう。最悪のシナリオは、ジョー・バイデンが乱暴者に撃ち殺されることである。バイデンはまだ正式に大統領に就任していないのだから、法が予期していない事態が生じる。とてつもない混乱である。これだけは、防がないといけない。
この偶発的な事故さえ防げることができれば、あとの混乱は、時間が多少かかっても、沈静化すると思う。人間は冷静になれば、暴力を嫌い、ルールに従う。民主主義がふたたびアメリカで機能すると信じている。
[追伸]
朝起きたら、開票が終わり、ジョー・バイデンの当選が確定したと、喜びで大騒ぎしているとの映像が舞い込んできた。このまま、偶発的事故が起こらず、来年の大統領就任式にいたることを願う。
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