猫じじいのブログ

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世界はプーチンのウクライナ軍事侵攻に本気で対峙しないといけない

2022-02-23 22:29:41 | ロシアのウクライナ軍事侵攻

いま、ロシアがウクライナに軍事侵攻をしようとしている。ウラジーミル・プーチンのやり方は同胞が不当な扱いを受けていると言って、軍事侵攻でまわりの国の領土を削っていく。まわりのまわりの国が戦争をしたくないという気持ちや事情を利用して、なし崩し的に軍事侵攻をしている。

プーチンをみていると、アドルフ・ヒトラーを思い起こす。1936年2月に冬季演習を名目にフランスとの国境近く兵を集め、突然、非武装地帯のラインハルト侵攻した。当時の平和を維持したいというヨーロッパの国々の気持ちに押されて、フランス軍は反撃しなかった。

当時のドイツ軍部首脳は、フランス軍より自分たちの兵力が劣るとし、ヒトラーの賭けに反対した。しかし、ヒトラーはイギリス、フランスがドイツと本格的な戦争をしようと思っていないとみて、軍部首脳の反対を押し切って軍事侵攻した。

このあと、ヒトラーはドイツ人が不当な扱いをされているといって、つぎつぎと周りの国々に侵攻した。そして、1939年に第2次世界大戦がはじまった。

プーチンも、まわりの弱小国への軍事進攻を繰り返すことで、国内的に強いロシアのイメージで国民の人気を集めている。戦争をしたくないという国々の人びとの気持ちを利用している。ロシアに全世界を敵に回すだけの国力があるはずがないのに、軍事的賭けを続けないと、自分の政権が維持できな状況に陥っている。正気でない。

2月7日のプーチンとフランスのマクロン大統領との会談の後、記者たちにヨーロッパは戦争をしたいのか、「ロシアは核保有国の1つ」と言って、すごんだという。

プーチンは正気ではない。いま、核を使うと周りを威嚇しているが、数年後に本当に核を使うかもしれない。

アメリカのバイデン大統領は、今年、自国民をウクライナから引き揚げさせたのは失敗である。アメリカは戦争をしないと、プーチンに足もとを見られた。

アメリカとイギリスの誤りは、いまに始まったことではない。

30年以上前にミハイル・ゴルバチョフがソビエト連邦(ロシア)に現れ、民主化を進め、ソビエト連邦の初代大統領になった。正気の人で、外交交渉ができる。核軍縮が進んだ。ソビエト連邦の経済的苦境の援助をアメリカのレーガン大統領やイギリスのサッチャー首相に頼んだ。このとき、レーガン、サッチャーは共産党政権を倒す絶好の機会を見て、ゴルバチョフを助けなかった。その結果、ソビエト連邦に軍部によるクーデターが起き、エリツィンの反クーデターが成功し、力による統治が始まった。エリツィン、プーチンの系譜はレーガン、サッチャーの落とし子である。

正気なゴルバチョフ路線が定着していれば、世界はもっと平和だっただろう。

いま、キチンとプーチンのウクライナ軍事侵攻に対峙しないと、新たな歴史の歪みを生むと思う。

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