きょう、TBSの報道特集を見ていたら、新型コロナ対策の特別会計予算がいい加減に使われた実態を追っていた。新型コロナ感染爆発の「緊急事態」を名目に、使い道が定まっていない何兆円もの予算が組まれ、景気対策や町おこし・村おこしや赤字病院救済に使われていたという。
何兆円ものお金を、景気対策や町おこし・村おこしや赤字病院救済に使って悪いとは私は思わない。しかし、そうなら、最初からその名目で予算を組めばよい。名目と実態とを合わせれば、後で、その税の使い方が公平だったか、その使い方が目的にあっていたか、監査できる。わけのわからない使い方をして、かつ、使い方の国会報告がないのは、おかしい。
日本の政府は、20世紀の終わりから、すでに、税収入を上回る支出をしている。その日本政府の借金は、安倍政権下で急激に膨らみ、いまや、1年に国民が働いて生産した総価値、国民総生産(GDP)の1.5倍を超えている。その赤字日本政府が、さらに、緊急事態を名目に、わけのわからないお金の使い方で、借金を上積みにしている。
円安の原因は、単に日銀の異次元の金融政策だけでない。わけのわからぬ財政出動にも原因がある。日本政府が腐敗の土壌を作っていると海外から疑いの目で見られているからだ。アベノミクスの3本の矢はそれぞれ「まがい」ものだった。
おとぎ話の世界でもあるまい。国民が価値を生産しなくても日銀がお金を刷っていれば、それで済む、はずがない。
安倍晋三はウソんこを言いまくっている。自民党政権がでたらめをしているのに、選挙でそれを国民がとがめないのは、みんなに後ろめたいところがあるのではないか。国民の多くが政権のばらまくお金の恩恵に、大なり小なり関わってきたのではないか。
だからと言って、私は1億3千万人総ざんげしろと思わない。ただ、日本の国民を腐敗の網に巻き込んでいく自民党を断罪しなければいけないと思っている。
悲しいことに、新聞の選挙報道は自民党公明党維新の会の大勝を予測している。たとい、政権のばらまくお金の恩恵を受けたとしても、いま、選挙で政権与党や極右の日本維新の会に報復しないといけない。
このまま、真面目に働く者が損する腐敗の道に進んでは、日本には滅びしかない。軍事費を2倍にし、「敵基地攻撃」と勇ましいことを言っていても、道義的に守る価値のない国になるだけである。
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