今日は、来年早々に、親せきの法事があるので、お供えを買いに行ってきました。
いよいよ年末ですね。
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毎週、楽しみに観ていたNHK大河ドラマ「光る君へ」も終わってしまいました。
大河ドラマを一年通して観るのは、本当に久しぶりで、平安時代中期の勉強になりました。
藤原氏摂関政治の時代ですね。
清少納言の「枕草子」紫式部の「源氏物語」など、宮中の女流文学が花開いた時代でありました。
「源氏物語」の完成に至っては、時の天皇一条帝に入内した娘の彰子のもとに、帝をなんとしてでも通わせる手段として、
文学好きの一条天皇に物語を献上しようと藤原道長が思案した末のこと。
藤原道長は、紫式部が物語を書く才能ありと見込んで、宮中へ出仕させ、当時高価な紙や筆を与えるなど、全面的にバックアップしたのは、
「光る君へ」では、道長とまひろ(紫式部)の関係がソウルメイトだったからという解釈で進められました。
子供のころ、二人は出会い、年ごろになって再会。恋愛関係になるも、身分の違いによって、夫婦にはなれません。
摂関政治と恋愛が入り組んだ展開で、戦の場面は、終盤の「刀伊の入寇」のみという、合戦が主流を占める大河ドラマの中では異例の作品となりました。
人々の心情が細かく描かれ、「源氏物語」のもののあはれを、まんま作品にとりいれるという趣向がしんみりと心に刺さるドラマとなっていました。
若き頃の道長はけっしてそうではなかったのに、権力者となっていく過程で、父の兼家そっくりになっていく姿は、
主人公をけっして英雄として描いていないし、むしろその姿を哀れと感じさせられ、
これが紫式部のもののあはれのものがたりなのかと思いました。
余談として、「栄華物語」が、赤染衛門の作というのも、源倫子に仕えていたことから、ああそうかと納得するものがありました。
最終回に、菅原孝標女が大の「源氏物語」ファンということで登場し、
彼女が「更級日記」の作者であることは有名ですが、
「浜松中納言物語」や「夜半の寝覚」は、作者不詳だと思っていましたが、彼女の作品ではないかという説がとなえられていることを知り、これも勉強になりました。
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