悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真496 ざざめきて

2007-11-24 05:00:00 | 短歌写真
2007-1124-yts496
ざざめきて花はさくらと囃されて
やがてほろほろきばの散るらん   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇日本海側に大雪が降り、都内に木枯らし一番が吹く頃、この辺りでは冷たい風に桜の枯れ葉が、かさこそと揺れていた。人生を思わせる一首。古代中世の擬態語辞典が欲しいものだ。
¶ざざめく=擬態語。のちに「さざめく」。
¶ほろほろ=擬態語。のちに「はらはら」。
¶¶きば(黄葉)=黄色い葉、黄葉(おうよう。もみじ)。
□短写496 ざざめきて はなはさくらと はやされて
        やがてほろほろ きばのちるらん
【写真】青空に透ける一枚の枯葉を狙う。これも「日の丸写真」の見本。
【源氏物語歌224】「眺む」「同じ」「思ひ」「らむ」を、それぞれ二回ずつ使う。作者がこういう遊びを入れるのは、初めて。三十一文字にこれを入れた和歌・短歌は、他にはないのでは?

俳句写真182 甲斐駒は

2007-11-24 04:35:00 | 俳句写真

2007-1124-yhs182
甲斐駒は
白きかうぶり
いまだせず   悠山人

○俳句写真、詠む。
○古くから信仰の山とされる、甲斐駒岳。甲斐国は記紀の頃から、馬(駒)を皇家へ献上していた。公園樹と合わせて眺める。
¶かうぶり(冠)=冠。「かうぶり」から「かんむり」へ移って行く。

□俳写182 かひこまは しろきかうぶり いまだせず
【写真】順光・射光を受ける山は、遠望の場合、かなり平板になる。山と樹木はガンマ0.3、空は切取ってさらにコント。同前。