万葉擬歌1535 見ゆるやら
【歌】見ゆるやら見えざるやらと待つ間にも 面はおぼろに秋風の吹く 悠山人 万葉擬歌一五三五
【訓】みゆるやら みえざるやらと まつまにも おもはおぼろに あきかぜのふく
【釈】お見えになるはずなのに、どうなさったのか。いつの間にかお顔もぼんやり、秋風ですね。
【注】恋しい相手を待ち続ける、切ない女ごころ。原歌は男性作者による女歌設定。
万葉短歌1535 我が背子を1399
我が背子をいつぞ今かと待つなへに 面やは見えむ秋の風吹く 藤原宇合 万葉短歌一五三五
わがせこをいつぞいまかとまつなへに おもやはみえむあきのかぜふく
[別ブログ「万葉短歌-悠山人編」2014年10月29日条参照。]http://blog.goo.ne.jp/yjm840/d/20141029