悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真328 葉隠れて

2008-07-17 02:30:00 | 俳句写真
2008-0717-yhs328
葉隠れて
ゆかしく咲ける
白き花   悠山人

○俳句写真、詠む。
○槿。半球形に仕立てられた見本樹の、日当たりの良くない位置に、この花がひっそりと咲いていた。「葉隠れ」に、武士道を含意する。
□俳写328 はがくれて ゆかしくさける しろきはな
【写真】明暗比を強調してみた。植物見本園で。
*Charles Gounod - Faust-31-Atto 4-No.23 Rcitatif: Allons, Siebel! (Valentin, Siebel) | 80.237.185.206:17735*[Swiss Internet Radio - RadioCrazy Opera - Shoutcast Streaming Technology by www.init7.net]

俳句写真327 くすしきを

2008-07-16 04:00:00 | 俳句写真
2008-0716-yhs327
くすしきを
降りそそぎたる
大樹かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○堂堂とした姿を見ると、日本だけでなく、世界各地に巨木信仰が根付いている理由が、分かるような気がする。「くすし」は、「奇」「楠」を掛ける。
¶くす(奇)し=「不思議だ。神秘的だ。霊妙だ。<奇(く)し>も。」(旺文版『古語辞典』)
□俳写327 くすしきを ふりそそぎたる たいじゅかな
【写真】植物見本園で。僅かな変形・整形を加えて、樹形を調えた。
*Haydn - Concerto for Piano and Orchestra [hoboken Xv111.11 | Play Classical UK*[87.117.200.139:80]

image562 明き紅

2008-07-15 03:40:00 | images

2008-0715-yim562
title : rouge_et_claire
yyyy/mm : 2008/07
memo : 「明(あか)き紅(あか)」と名付けたるも、なほ真の色ならざるや。げに自然界(ひとりするよ)の大きなり・・・などと言いながら、自らの貧能を嘆く。

【写真】先日の百日紅。
*Bryan Savage -  Soul Temptation  CJ - Adoro | 121.78.92.84:8080*[B l u e F M Easy Listening Instrumental, Contemporary, Chillout, Smooth - //inLIVE.co.kr]


短歌写真620 ほの淡き

2008-07-14 05:00:00 | 短歌写真

2008-0714-yts620
ほの淡き色のあふれてつぎつぎと
展げられたる絵ぞ美しき   悠山人


○短歌写真、詠む。
○小画廊で淡彩画を見る。来場者名簿代わりに、四行箋と筆が用意してあった。悠山人名で一首認め、四つ折りにして、硝子瓶へ納める。作者も来客もいなかったので、ゆっくり出来た。「展」に、「ひろげる」「展示会」を込める。

□短写620 ほのあはき いろのあふれて つぎつぎと
        ひろげられたる ゑぞうつくしき
【写真】淡彩静物に即興歌を載せる。著作権に配慮。芸術公園近くで、きのう。


俳句写真326 咲きて落ち

2008-07-14 04:40:00 | 俳句写真
2008-0714-yhs326
咲きて落ち
ふみつけらるる
槿かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○槿(むくげ)。開花のあと、ちょうど椿のように、ぽとりと音を立てて落ちる。下には無数の落花が落ち葉のように敷き詰められる。「ふみつけ」で、「踏付け」「文月」に掛ける。
□俳写326 さきておち ふみつけらるる むくげかな
【写真】植物見本園で、きのう。
【memo】巴里祭-などとは、もちろん日本独自の表現である。かの国では La Fete Nationale とか Le Quatorze Juillet と言うだけ。しかし逆輸入現象も珍しくはない時代だから、Fete de Paris(または定冠詞を付けて)などもありか?
*Peter Tchaikovsky - Suite No. 4  "Mozartiana" | 205.234.179.203:80*[Classical Minnesota Public Radio]

俳句写真325 梅雨あひに

2008-07-13 00:00:00 | 俳句写真
2008-0713-yhs325
梅雨あひに
高く咲きたり
百日紅   悠山人

○俳句写真、詠む。
○猛暑日の中、図書館へ出かける。百日紅(ひゃくじつこう。さるすべり)は元気いっぱい。英字新聞が二紙あって、「The Japan Times」に、ローマ時代のウェヌス(Venus)像が、ほぼ完全な形で発見された、として、写真が載っていた。スコピエ(マケドニア)の辺りとか。
□俳写325 つゆあひに たかくさきたり ひゃくじつこう
【写真】図書館で、きのう。彩度を10%上げる。
*Leo Brouwer - Vol 2 Brouwer Intrprete - Sonatina Meridional  Campo | 64.72.118.44:8020*[81.FM - Classical Guitar]

短歌写真619 詠はれて

2008-07-12 02:20:00 | 短歌写真

2008-0712-yts619
詠はれてふりにし思ふわれもまた
今宵眺むる九夜の月   悠山人


○短歌写真、詠む。
○昨夜、宵空を見上げると、きれいな半月。月齢8、九夜月(「こよみのページ」)。古人の月を詠みたる、数知れず。
□短写619 うたはれて ふりにしおもふ われもまた
        こよひながむる ここのよのつき
【写真】実写だが、薄青フィルタをかけ、月は真円に微調整してある。


俳句写真324 そよ吹いて

2008-07-12 02:10:00 | 俳句写真
2008-0712-yhs324
そよ吹いて
梅雨明けをまつ
ねむの花   悠山人

○俳句写真、詠む。
○合歓(ねむ)の木・花。梅雨の中休みの青空に、薄紅が映える。樹高のためもあって、地上では微風なのに、かなり揺れる。「ねむ」は「合歓」「眠」を掛ける。
□俳写324 そよふいて つゆあけをまつ ねむのはな
【写真】高台公園で、先日。
*Baltimore Consort - Coming of Age- Will said to his Mammy | 64.191.93.90:7066*[Ancient FM -ancientfm.com]

短歌写真618 暑き日に

2008-07-11 00:10:00 | 短歌写真
2008-0711-yts618
暑き日に豊春の風吹き下りよ
田子より画ける白き高嶺の   悠山人


○短歌写真、詠む。
○まだ梅雨最中だというのに、夏日・真夏日が出没する。頂き物の団扇(うちわ)も、このごろはみな合成樹脂製。そんな中でいつも本物の竹を下さる店から、今年は多色刷り・浮世絵、しかも長楕円の団扇を頂戴した。扇面の文字は、(左上)「浮絵 田子ノ浦春之富士」、(右下)「歌川豊春図之」。
□短写618 あつきひに とよはるのかぜ ふきおりよ
        たごよりかける しろきたかねの
【写真】形と色を生かすため、斜め45度に配置する。先日、自宅で、珍しく絞り優先での撮影。
【memo】源氏物語大辞典編集委員会編『源氏物語入門』、角川選書。(朝日新聞、一面下広告)
*Georg Philipp Telemann - Ruth Ziesak, Camerata K・ - Cantate Ein Jammerton, ein schluchzend Ach TWV1:424 (CPO 999764-2) | 145.58.33.31:8068*[AVRO Klassiek Baroque]

俳句写真323 楠木に

2008-07-10 01:30:00 | 俳句写真

2008-0710-yhs323
楠木に
学も分限も
及ばざり   悠山人

○俳句写真、詠む。
○樟・楠(くすのき)は、「大器晩成」樹と言う
。ここから、「進み方はゆっくりであるが学問を大成させること。」を「楠学問」と言い、「遅いが手堅くしあげた財産家。」を「楠分限」と言う。(『広辞苑』) 「分限」の読みは、「ぶんげん」「ぶげん」。結句は「及ばざる(なり)」が普通である。
□俳写323 くすのきに がくもぶげんも およばざり
【写真】高台公園で、先日。
*djpl - contessa suite - dance with me | 71.174.70.5:8000*[The Lily Pond Orchestra]