
山頂はもう風が強く冷たく吹き飛ばされそうだった。
早速、吹き抜ける原っぱにテント設営、テントを叩く風音を気にしながら、
すぐに宴会が始まった。
テントの外に手を伸ばし、すくった雪を融かし水にする。
大気のすすが多少混じってはいるが、担ぎあげることを考えれば、
興奮気味の僕らにはなんのその、水割りとしていくらでも作れてどんどんだった。
もう完全に我々の世界である。明日は快晴間違いなし!
ご来光いざ来たれ! やったぁ!

昨日の強風は何処へ、頭も糠平山頂もなぎ状態で春到来、万歳!
彼方の幌尻岳を望み、昔登った幌尻岳山行に思いをはせ
思わずセンチになって、沈黙だ。
これから下界に下らねばと残念で仕方がなかった。
今年の糠平山は天候不順で今頃どうなっていることやら。