夏の終わり頃
あのがむしやらにかぶりつき
口の中で甘さが充満する
トーキビの余韻が忘れらず
栽培していたが
例年アライグマのお出ましで
旬になれば
必ず全滅の憂き目に会う
よその畑も同様で
みんなでガヤガヤ話し合うが
皆さんもうトーキビは作らないと・・・
動物には勝てないと
やり場のない怒りと諦めだった
俺はあきらめないと
食べたさ一心で
電柵を張り巡らすことで
どぅかと
チャレンジして見たくなった
今年は雨が降らず猛暑で
成長も芳しく無く
アリとネズミに悩まされながらも
めんこい芽が出て
次第に大きく成長して
穂の花粉が舞い散り
次第に実も大きくなり
小粒ながら
なんとか食べられそうになった
一本試食して
明日あたり食べ頃だと・・・
期待夢膨らみ
翌日畑に行ったら
なぎたおされ喰い散らかし
残骸があちこちに・・・
電柵には電気が入っているのにだ‼️
満腹になって堂々と電柵を潜り抜け
何処かにトンズラして‼️
怒り心頭に発する
まだまだ修行が足りず
お釈迦様にはなれないと悟った
遠くの山々は霧が立ち込め
雨足が近づいて肩を落とし
帰路につく
友人が気のどくがって
朝市で売っていたと
届けてくれたが
自作のトーキビは今年も
食べられず仕舞いだった