(第18回) 付録2009.5.5
バスの車窓に顔をくっつけて、降りるべき場所をチェックします。いつも同じ失敗を繰り返すのですが、出来るだけ気に行った場所で降りたいため、良い環境に差し掛かっても、ついつい、もう少し先に行けば、もっと良いところがあるのではないか?と、慾を出してしまい、そのうち、つまらない環境に代わってしまって、焦り出します。大抵の場合、少し我慢して乗り続けていれば、再び好適な環境が現れるものなのですが、一度良い環境を通り過ぎてしまうと、もう次は無いのでは?と不安になって、結局は中途半端なところで下車してしまうことになるのです。
今回も、まさにその通り。一度絶好の環境で降りあぐね、次にまた良い環境の場所に差し掛かるとは(行きの観察から)分かってはいたのですが、やはり焦ってしまう。途中、ごくつまらない植生環境なのだけれど、見事な白いバラが咲いている場所がありました。写したいけれど、場所としては中途半端だし、今回はパス、と結論したのですが、そのうち後ろ髪を引かれ出しました。やっぱり写しておきたかったな、今なら間に合うかも、と。ぐちぐちと考えているうちに、バスはどんどん進んで行きます。やがて、安宿らしき建物が見える小集落に差し掛かったので、思い切って下車。降りてすぐ、失敗したかな?と。でももう手遅れです(いつも同じパターン)。安宿に荷物を置き、通りかかったタクシーを捕まえて、白バラのポイントに向かいます。距離は15~16㎞。歩けない距離ではないのだけれど、もう夕方近く、日が暮れてしまいます。タクシー代はぎりぎり払えそう、むろん片道分です。帰路は日が暮れても構わないので、のんびり歩いて帰ることにしましょう。
ということで、これがその白バラ。写真にすれば、どうっていうことは無いのですが、、、、、。でも、ここで予想外の収穫がありました。