(第19回) 付録2009.5.5
そう、白いゲンゲです。
花序の下部が垂れ気味のことなど(雨のせい?)雰囲気はちょっと異なります。でも“オナガシロゲンゲ”に違いありません。
畑に生えていますが、畔というわけではなく、雑然とした藪の中。
葉は、さらに大きい。
果実には軟毛がなく、平滑なように見えますが、これも雨のせいでしょうか。
クマバチの一種が訪れていたVicia属の種(カラスノエンドウ)。ゲンゲ属との違いは、羽状複葉が偶数、すなわち、先端の1葉を欠きます(代わりに巻き髭状となっている)。
隣の白ゲンゲにもやってきました。
でも、気のせいか、昨日観察した集団とは、どこか雰囲気が異なる。レンゲソウや近縁集団が、ほぼ完全な散形の花序をしているのに対し、心持ち、総状気味な感じがします。
下部の小花が垂れ下がり気味(天候によってはそれほど垂れ下がらない?)だから、そう感じるのでしょうか? 「巫山黄耆」の巫山県までは、さらに近く、ここから20㎞程です(歩いても行ける!)。小花が赤味を帯びて、花序が僅かに総状に見える(押しつけて標本にすればそう見える?)“オナガシロゲンゲ”が「巫山黄耆」なのかも知れません(ガク裂片の伸長の可否が、是か非かの鍵を握っています)。