7番目のモンシロチョウ/サパ 21.Jul.2011(中)
01~03 雨が上がったので、左側の深い渓谷に分け入ることにします。観光客はほとんどやって来ず、現地人が木材の切り出しや狩猟や水浴びにやって来ます。今日は一日雨模様だったので、出会ったのは鳥を捕まえに来た現地人の一行だけ。
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04~13 カルミモンシロチョウの吸水集団があちこちに(以下、PM2:39~2:46に撮影)。
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以前、サパで見たモンシロチョウの仲間を羅列したことがあります。圧倒的に多いのが、アジア(日本を除く)の再普通種のひとつ、タイワンモンシロチョウPieris(Artogeia)canidiaで、次いでエゾスジグロチョウPieris(Artogeia)napi[=広義]とモンシロチョウPieris(Artogeia)rapae、そしてこれも世界的普通種のオオモンシロチョウPieris(Pieris)brassicaeです。広義にグループの枠をとれば、Pontia属のチョウセンシロチョウPontia fabricius、Appias属のタイワンシロチョウAppias lyncidaなども含まれます。
このとき、そうだ、もう一種いるはずだ、との思いが過ぎりました。ヒマラヤ地方から、中国の南西部を経て、台湾の山地に分布する、1(亜)属1種のカルミモンシロチョウPieris(Talbotia)naganumです。僕はこれまで、台湾でも中国でもこの蝶に出会ったことがありません。分布地域内では、それほど珍しいと言うほどではないのでしょうが、と言ってどこにでも見られる普通種というわけでもなさそうです。
今回サパに来て、最初に出会ったのがこの蝶です。初めての種ですから、背景としては余り好ましくない、ドロドロの土にまみれた水溜りにやってきたこの蝶を、とりあえずは一生懸命に撮影、ちょっと見は、タイワンモンシロチョウと何ら変わらない(先入知識が無ければ区別が付かないで見過ごしてしまうような)ありふれた姿です。
しかし、そのすぐあとで、驚愕の姿に遭遇することになるのです。観光客のたむろす滝壺から、渓流に沿っていつもの山道を進んで行きました。川面に突き出している岩上の水溜りに、カラスアゲハやジャコウアゲハの仲間が数頭、吸水にやって来ているのが見えます。もちろん撮影に向かいます。岩上に足を踏み入れた途端、紙吹雪のように(陳腐な表現だけれどもそうとしか表しようがない)無数の白いチョウが舞い上がりました。先ほど一頭だけ見つけ、必死で撮影したところの、カルミモンシロチョウです。
渓流沿いの道を進むにつれ、岩陰から次から次へ紙吹雪が舞い上がります。僕にとっては初撮影の大珍品なのですが、これだけ数が多いと、そして見た目にはただのモンシロチョウと変わらないものですから、実感が湧いて来ません。カラフルな蝶たちの集団吸水の撮影は比較的易しいのだけれど、真っ白な蝶の集団は、表現が難しい。とりあえず、いつもの川の渡渉地点まで行き、あちこちで集団を写しておくことにしました。帰ってから写り具合を確認し、明日また再チャレンジです。
14~15 カルミモンシロチョウの集団に混じって、黒い大きなチョウもいます(以下、PM2:55~3:10に撮影)。
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16 アゲハチョウ類が数種、吸水に来ているようです。
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17 ひとつはジャコウアゲハの仲間のオオベニモンアゲハ。
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18~23 もう一種はクロアゲハ?
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24 クロアゲハに間違いないですね(台湾産や大陸産は日本産と違って尾状突起がない)。
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25 でも、こちらはクロアゲハに良く似ているけれど別の種?
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26 カラスアゲハの仲間のタイワンカラスアゲハです(ベトナム産は台湾産と違って尾状突起がない)。
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27 カラスアゲハ(クジャクアゲハ)もいます。
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28~30 白い蝶はカルミモンシロチョウの単独集団ですが、黒い蝶はオオベニモンアゲハ、クロアゲハ(この写真には写っていない)、タイワンカラスアゲハ、カラスアゲハ(クジャクアゲハ)の混生集団。他にモンキアゲハも見ました。
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31~33 タイワンカラスアゲハとカラスアゲハ(クジャクアゲハ)。タイワンカラスアゲハは地味だけれど、どこか魅力的な蝶です。
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34~37 タイワンカラスアゲハとカラスアゲハ(クジャクアゲハ)。カラスアゲハの仲間は、他にルリモンアゲハ、オオクジャクアゲハ、ミヤマカラスアゲハもいます(同じ渓谷での明日以降に撮影した写真を紹介予定)。
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