青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国の野生植物 Wild Plants of China リンドウ科Gentianoceae-57

2021-03-31 21:04:36 | コロナ 差別問題と民主化運動 中国の花


★記事の後半部分が抜けていたので、追加しました。4月1日

読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。

【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。

*毎回(リンドウの項目奇数回)のブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けることにします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ほぼ書き終えているけれど、ブログにアップしていない記事」が大量にあるので、それをどのように処理していけば良いか、いつも考えています。“ほぼ”というのが、一番困るのですね。書いているときはイケイケなのですが、一息ついて読み返すと、なんか違うな、、、と。

そういうのが無数にあって、何処に収めたのか、パソコンの中から探し出すのが大変。

で、どんどん後回しになって、行方不明のお蔵に溜まって行きます。

「アメリカン・ポップス」と「明治文学」関係には、特に多い。

大作の一例を挙げると(もう繰り返し何度も予告していますが、笑)
『A Short Story of The Cadence Record』と題してスタート、いつの間にやら「ショート・ストーリー」じゃなくなり、1954(53)年~1963(64)年にリリースしたシングル盤212枚A/B両面の全曲解説などに取り組んで、それもほぼ終わり(大半の曲はユーチュブから見つけ出せる、音源が無くても最低限の情報を探す)、更にアルバム解説とかに手を付けて、、、、いつに成ったら日の目を見るのか?

斎藤緑雨の話題も書きかけたままです。どんどん枝葉が広がって行って、収拾がつかなくなっています。

文学、ということで言えば、ぐっと新しいところで(僕より20歳近く若い作家の)酒井順子さんの著作『金閣寺の燃やし方』。これ、最初に読んだとき“やられた”と思いました。いわゆる「ギヨウ」を感じた、という事なんですが、、、以前にも触れたのだけれど、この言葉がいくら手繰ってもパソコンでは表示されないんですね。いやもう本当に腹が立ちます(そんなことでいちいち腹立ててたら生きていられませんが、笑)。やっと出てきたのがこれ↓
技癢ぎよう
でっかく振り仮名付きで、、、なんとかならんでしょうか。

もう一つ見つけました。こちらは略字。
Akizukidさんという方の、「シリアルなポップな日々」というブログ(2008年)からです。
>年2回の芥川賞の発表を迎え、自分と同世代の誰かが受賞したりするとギヨウを感じます。
>ギヨウって漢字がわかりません。
>これは森鴎外が「舞姫」を発表した際に夏目漱石が感じた感情です。
>ギヨウ。
>ザウルスSL-C1000の辞書にはありませんでした。
>技痒。伎【養に病だれ】。
と、記されています。

↑しかし(細かい事ですが、笑)間違ってますよ。
逆ですね。
これは“夏目漱石が「吾輩は猫である」を発表した際に森鴎外が感じた感情”です。

ただし、これも以前指摘したことですが、確かに、漱石は鴎外の「舞姫」にギヨウを感じていたらしい。子規とのメールやり取りでそれを知ることが出来ます(ギヨウという言葉を使ったかどうかは不明、たぶん使ってない)。メールに書かれた言葉が分からない、というのは、残されている往復書簡の、何故かその部分だけが欠落しているからです。子規に「そんなのを褒めちゃいかん」と怒られたそうで、、、その時、もし、怒られていなければ、漱石も発奮して小説書きに取り組み、「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」の15~6年前から、大作家として君臨していた可能性があると思います。

因みに、(唐突ですが)三四郎はお初さんと、純一は雪子さんと、それぞれ結婚したのでしょうか?100年以上前のことですが、ずっと気になっています。

「金閣寺の燃やし方」に話を戻すと、これほど完璧な文芸評論には他に出会ったことがない。何度も読み返して、「なるほど」と納得する事ばかりです。そのたびに、ギヨウどころか、自信喪失しているのです。具体的なことは、いつか書きます。相当長くなります。

ということで(この語句は便利ですね、笑)、とにかくリンドウを終えてしまわねば、先に進めません(次回は、一見リンドウらしからぬ花姿の、ハナイカリ属です)。

なんの因果でリンドウなんかに取り組みだしたのか、と思うと、それも腹立たしいのですが。

・・・・・・・・・・

今日のネット・ニュースから。

アイルランドでは、溶岩噴出中の火山の横でバレーボールしてたり、溶岩の岩でホットドック焼いてたり、、、。

大阪は、エスカレーターの片側歩行禁止条例を作った、と(どうやら僕の住む青梅線も禁止になったらしい)。

日本は、ほんとうに「美しく優しく従順な立派な国」ですね。

・・・・・・・・・

前回文章の訂正。

マンションはオブじゃなくオンです(単純誤記)。

因みに、フランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる」は、オブじゃなくてオフ、こちらは暫くわからないでいた(ニュージーランドのルイスが教えてくれた)。

それと、レイ・チャールズの「ファッド・アイ・セイ」は、トじゃなくてド(これはラオスで会ったドイツ人のおっちゃんが教えてくれた)。

それらの事を知るたびに、自分の語学力の貧弱さを痛感して、凹んでしまうのです。

・・・・・・・・・・・・・・・

ネット社会を遮断し、対人関係を拒否して、エーゲ海の小さな島の山のてっぺんの洞穴に籠っている三世から、久しぶりに(無事を知らせる、、、、この状態のどこが“無事”なのか、笑)メールが届いた。

モニカからもメールが来た。中国は“everything is back to normal”と。

一段落着けば、ギリシャに行こうか、中国に行こうか、、、どっちにしろ、日本からは早く脱出したいです。




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中国の野生植物 Wild Plants of China リンドウ科Gentianoceae-56

2021-03-31 14:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 中国の花


 
Gentianopsis paludosa 湿性扁蕾  (四川省雅江県)


四川省甘孜藏族自治州雅江県東方。標高3500m付近。2010.6.7
 
プライベート・ネーム:ツチノコヘンライソウ
萼筒が長方形の箱のような形をしている(各地域産の湿性扁蕾Gentianopsis paludosa に共通する特徴)。
 






四川省甘孜藏族自治州雅江県東方。標高3500m付近。2010.6.7
 
Gentianopsis paludosa 湿性扁蕾  (四川省西嶺雪山)



四川省大邑県西嶺雪山支脈尾根。標高3300m付近。2009.8.5
 


















四川省大邑県西嶺雪山支脈尾根。標高3200m付近。2009.8.6
 
Gentianopsis pardasa 湿性扁蕾  (四川省夹金山)



四川省阿坝藏族羌族自治州小金县~雅安市宝興県四姑娘夹金山。標高3500m付近。2010.7.30
 




四川省阿坝藏族羌族自治州小金县~雅安市宝興県四姑娘夹金山。標高3500m付近。2010.7.30
 
Gentianopsis sp. 湿性扁蕾?  (四川省雪宝頂)



四川省阿坝藏族羌族自治州雪宝頂(松潘~黄龍間の峠)。標高4200m付近。1995.8.5
おそらくGentianopsis pardasa湿性扁蕾に所属すると思うが、一応sp.としておく。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
シロウマリンドウ属Gentianopsis(扁蕾属)の種は、チチブリンドウGentianopsis contorta(廻旋扁蕾)のほかに日本にもう一種、一応日本固有種とされる高山植物のシロウマリンドウ(別称タカネリンドウ)Gentianopsis yabei があり、北アルプスの白馬岳周辺に基準(何度も言うように「基準」は人間側の手続きに関するもので植物自体とは無関係)変種のシロウマリンドウ、南アルプスの一部地域に(別)変種アカイシリンドウが分布している。
 
低山帯を含む中標高地帯に生えるチチブリンドウと違って高山帯にも見られ、僕は両変種(シロウマリンドウ/アカイシリンドウ)とも結構撮影しているので、それほど珍しい種だとは思っていなかったが、かなりの希少種らしい。南北アルプスのほか、日光女峰山、加賀白山からも記録されている。
 
中国大陸に広く(といって面的に連続しているかどうかは不明)分布する種は、前回紹介したGentianopsis contorta廻旋扁蕾(チチブリンドウ)、Gentianopsis grandis大花扁蕾(プライベートネーム:オオバナヘンライソウ)を含む広義のGentianopsis barbata扁蕾(プライべートネーム:ヘンライソウ)、および今回紹介するGentianopsis pardasa 湿性扁蕾(プライベートネーム:ツチノコヘンライソウ)である。
 
日本のチチブリンドウが大陸の廻旋扁蕾に対応する(同一種Gentianopsis contortaと見做されている)わけだが、シロウマリンドウは、大陸産のヘンライソウとツチノコヘンライソウのどちら(両種とも日本には分布しない)に対応するのだろうか?(それについての考察は省略)
 
ツチノコヘンライソウは、ヘンライソウに比べて花筒や萼筒が短く、その点ではチチブリンドウとも共通するが、萼筒の基部は花茎には流れず切形。地域(あるいは個体)ごとに変異に富み、幾つかの種に分けられる可能性があるが、ここでは暫定的にGentianopsis pardasa一種に纏めておく。
 
僕の撮影した個体に関しては、雲南省産はチチブリンドウ(および近縁と思われる梅里雪山の個体)とオオバナヘンライソウ、四川省産はツチノコヘンライソウと明確に分かれたが、それが偶然なのか必然なのかは把握していない。
 


(第54回を含むシロウマリンドウ属の撮影地点)
朱色:四川雪宝頂/濃緑:四川夹金山/青:四川西嶺雪山/ピンク:四川雅江/黄緑:四川雲南省境山地/紫:雲南香格里拉小中甸/空色:雲南香格里拉尼西/小豆色:雲南梅里雪山
 


(中国に於けるシロウマリンドウ属撮影種、および日本産のシロウマリンドウ属の種)
濃緑:シロウマリンドウ
桃色:チチブリンドウ
黄緑:オオバナヘンライソウ
青色:ツチノコヘンライソウ
紫色:(未詳)
 
 





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