青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

近所の森の蝶5

2021-12-12 09:00:00 | コロナ 差別問題と民主化運動 身近な自然


セセリチョウ科Hesperiidae 挵蝶科 Skipper

小型で褐色の、蛾のような蝶。翅は先端がとがり、胴体は太く、頭は大きくて左右の複眼が離れている。他の幾つかの科の蝶とは別系統に属していて、欧米ではバタフライと区別してスキッパーSkipper(水先案内人)と呼ばれている。花の蜜をせせる(口吻でつつきまわす)姿からつけられたと思われる漢名の「挵蝶」とともに、すばしこく飛び、せわしく動きまわるこのグループの印象をよく表している。

大半の種が単子葉食で、翅色が主に茶褐色であることなど、類縁的に遠く離れたタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科の種と共通する点が多い。

卵は饅頭型、蝶の体が小さい割に大型で、よく目立つ。幼虫は頭でっかちで、つるつるした体の芋虫型。大多数の種が食草の葉で巣を作り、普段はその中に潜む。蛹は細長く、やはり巣中にいることが多く、しばしば周辺に糸や蠟状の物質を配して粗末な繭を作る。

世界に約4000種、日本産は約35種。大きく3群に分けられる。アオバセセリ亜科(アオバセセリ族)は色彩がカラフルで大型、翅を閉じてとまり、幼虫は双子葉食。チャマダラセセリ亜科(ミヤマセセリ族、ダイミョウセセリ族)は翅型が丸く、常に翅を開いてとまり、幼虫の食草は双子葉食と単子葉食にまたがる。チャバネセセリ亜科(その他の各族)は典型的なスキッパーで、前翅を立て、後翅を水平に開く独特の姿勢で静止し*、幼虫の食草は全て単子葉食である。

*ただし、タカネキマダラセセリ族(本書ではギンイチモンジセセリを紹介)では、この姿勢をとらず、翅を開く場合は前後翅を揃える。




イチモンジセセリ(上)とチャバネセセリ(下)
東京都青梅市野上町のマクドナルド青梅店の駐車場にて 2018.10.3






平均的なサイズ やや大きめの小型


セセリチョウは、その限りなく地味な外観からして、一般の蝶愛好家には人気がない。しかし、筆者は大好きなのである。著者が蝶に本格的に興味を持ちだしたのはイチモンジセセリからだった。その現在の分布様式の成立が「稲作」という人類(ことに日本人)の文化と強い結びつきがあり、イネの収穫期の秋に爆発的に個体数が増え(春にはほとんど見られない)、一説には推測18憶頭にも及ぶ黒雲のごとき大群となって移動し、その方向が必ずしも南から北ではない、、、といった、不思議な生態。稲作に結びつく前は、どんなだったかを知りたい。

同所的に分布する近縁属のよく似た生態を持つ、しかしイチモンジセセリとは違ってイネとの結びつきはそれほど強くはないチャバネセセリと比較することで、あるいはまた、種のレベルでイチモンジセセリにごく近縁で、ある意味その祖型を保ち持った小笠原固有種のオガサワラセセリと比較することで、イチモンジセセリの持つアイデンティティのようなものが浮かび上がってくるのではないか、と考え、取り組み始めた。さらに中国に渡って、全体像としての実態を俯瞰しよう、と目論んでいたのだが、目的を果たせぬまま挫折して今に至っている。

以前「イチモンジセセリ研究会」というのがあった。後に、似た問題提起を示す、しかし圧倒的に外観が派手な「アサギマダラ研究会」に事実上置き換わって、イチモンジセセリの探求は、 今もって進まないままでいる(もっともアサギマダラのほうも、愛好家的な興味に終始して、本質的な部分での解明はちっとも為されていないように思えるのだが)。

セセリチョウ科の多くの種(セセリチョウ亜科に所属するほぼ全種)は、イネ科を中心とした単子葉植物食である。アゲハチョウ科の項でも述べたが、イネ科にしろセセリチョウ科(やタテハチョウ科のジャノメチョウ亜科)にしろ、その地味な外観から、雰囲気上なんとなく「原始的」な生物群と捉えられているのではないか思う。しかし、実は最も進化した群なのである(一般に考えられているように「セセリチョウ上科」は、それ以外の科の集合分類群の「アゲハチョウ上科」に必ずしも対応するわけではない)。ジャノメチョウ亜科同様に、島嶼を始めとする隔離地域の分類群(種など)の分化の速度が早いことも、その表れのひとつである。

筆者は、40年余り前から永い間「アサヒナキマダラセセリ」という八重山諸島固有種の分類上の位置づけについて国外産各種との比較を続け、中国大陸に普遍的に分布する「ウスバ キマダラセセリ」と種レベルで同一であるということを突き止めた。石垣島と西表島の山頂の、照葉樹林の上部にぽっかり開いた空隙地の矮性ササ群落に取り残されて発生し続ける(外観が母集団から幾らか変化した)個体群である。見方によれば究極の遺存種なわけだが、別の見方からすれば、この環境は「人里環境」の母型である、ということも出来る。都市周辺などに繁栄する多くの「普通種」は、もとはと言えば、どこか限られた空間に残存し続けていた(他の多くの種よりも祖先的形質を保ち持った)種が、人間の活動に伴って(結果として)再現形成された好適な環境に一気に広がった、、、。アゲハとかキアゲハ、あるいはイチモンジセセリのような「身近な種」の多くが、それに相当する可能性がある。いつの日にか、アサヒナキマダラセセリが、何かのきっかけで「全国的普通種」にならないとも限らない。

逆の見方をすれば、そのような立場にある種は、(これも何らかのきっかけで)一気に衰退に向かう可能性もあるのではないだろうか。里山の雑木林に結びついた種、山地草原に結びついた種(例えばヤマキチョウ)、あるいは荒漠とした環境に結びついた種(例えばチャマダラセセリ)、それらの種の多くが日本の各地から姿を消しつつある一方、中国の都市周辺部では案外普通に見られたりもする。「遺存」と「繁栄」は、紙一重、裏表一体の関係にあるのでは?と思ったりもするのである。

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ミヤマセセリ Erynnis montanus 深山珠弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.3.24 メス

シロチョウ科のツマキチョウ、シジミチョウ科のコツバメと共に、身近な“スプリング・エフェメラル”トリオの一角を形成する。著者は“春の淑女”と名付けている(英名はDusky-wing)。ギフチョウ、ツマキチョウ、コツバメが、蛹で冬を越すのに対し、本種は幼虫越冬。ということは、卵が孵化した晩春から、夏、秋、冬を経て翌年春まで、ほぼ一年間を幼虫の状態で過ごす、日本で最も幼虫期間が永い種、というわけである。食樹はブナ科のコナラ、クヌギなどで、葉に粗雑な巣を作って中に潜む。大きめの小型種。体つきも、翅も、頑丈なイメージ。よく花を訪れ、吸蜜時や日浴時には、翅を開いていることが多い。上下翅を互い違いに開くセセリチョウ亜科の種とは異なり、本種やダイミョウセセリなどチャマダラセセリ亜科の種は上下の翅を揃えて開く。北海道~九州に分布。フィールド日記3.24/3.27/4.8/4.23/4.27。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


ダイミョウセセリ Daimio tethys 黑弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.5.14

霞丘陵で最もポピュラーな蝶のひとつ。しかし、この蝶ほど、東日本と西日本で明確な外観差がある種は他にいないと思う。関ケ原付近を境として、東日本(北海道南部以南)産は後翅に白帯が殆ど出現せず、西日本(九州中部以北)産には明瞭な白帯が出現する。子細に見れば幾つかの例外はあるとしても、巨視的にはごく明瞭な差異である。また、種全体で見渡せば後翅に顕著な白帯を備えるほうが基本で、台湾産や中国大陸産も顕著な白帯を持つ。大きめの小型種。翅を180°全開し、しばしば葉裏にへばり付くようにして静止する。雄は、葉表にとまっている時は、他の雄が近くに来ると猛烈なスピードでその個体を追いやり、また同じ場所に戻って、その行動を繰り返す。雌は産卵時、卵に腹端の毛を付着させる。食草はヤマノイモ科。花にもよく訪れるが、鳥糞で吸汁することがきわめて多い。年3化、幼虫越冬。幼虫は巣を造り中に潜む。フィールド日記4.27/5.1/5.6/5.14/5.25/5.30/6.8/6.9/9.7/9.8/9.10/9.19/9.20/9.28。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


アオバセセリ Choaspes benjaminii 绿弄蝶
霞丘陵では未撮影(霞丘陵周辺部での分布情報あり)。小さめの中型種。体つきも、翅も、頑丈なイメージ。セセリチョウ亜科のように翅を互い違いにせずに、常に4枚を閉じて止まる。食草はタテハチョウ科のスミナガシと同じアワブキ科で、棲息環境なども概ね共通する。よく花を訪れ、鳥糞などで吸汁し、湿った地で吸水する。年2化前後、蛹越冬。本州北部から南西諸島のほぼ全域にかけて分布。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


ギンイチモンジセセリ Leptalina unicolor 小弄蝶
霞丘陵では未撮影(霞丘陵周辺での分布は不明)。世田谷区、狛江市、府中市などの多摩川流域には棲息する。小型種で、セセリチョウ科としては最もスリムな印象。年2化。春型は後翅裏面の銀色の帯が明瞭に表れ、夏型ではぼやける。幼虫越冬。食草はイネ科。翅を開く時は前後翅を互い違いにはしない。セセリチョウ亜科に属するがタカネキマダラセセリ属などと共に独立の亜科とすることも有る。北海道~九州にやや局所的に分布。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


ホソバセセリ Isoteinon lamprospilus 旖弄蝶
霞丘陵では未撮影(霞丘陵における分布情報あり)。やや大きめの小型種。セセリチョウ亜科に属するが、他の種とは違ってマイルドな翅型を持つ。静止時、前後翅を互い違いに開く。本州(北部を除く)~九州に分布。食草はイネ科の主にススキ。幼虫越冬。雌は、腹端を葉に押し付け後ずさりしながら産卵する。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


コチャバネセセリ Thressa varia 日本陀弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.5.23

北海道~九州に分布する日本固有種。台湾産キスジチャバネセセリThoressa horishanaにごく近縁で、中国大陸にも幾つかの近縁種が分布するが、属の範囲には研究者による異なる見解がある(Pedesta、Praethoressaほか)。小型種。一見、チャバネセセリやイチモンジセセリに似ているが、翅脈沿いが黒く、地色や斑紋が黄色味を帯び、系統的にもかなり離れた位置づけにある。通常年2化とされるが、霞丘陵では秋にも新鮮な個体が見られることから、第3化も発生しているものと思われる。春型と夏型でやや顕著な差異があり、春型は翅の縁毛が一様に淡色、夏型では翅脈端ごとに濃色となる。雄は前翅表の白斑が小さめで、性標を持つ。食草はイネ科のササ・タケ類。幼虫越冬。幼虫は巣を作ってその中に潜む。フィールド日記5.1/5.23/7.11/7.17/7.18/7.20/7.22/8.27/9.7/9.8。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


ヒメキマダラセセリ Oclodes ochracea 宽边赭弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.8.20

40年ぶりの東京近郊の蝶探索で、(一応低地にも棲息することは知ってはいたが)通常は山地帯の蝶と思っていたのに、意外に多く出会ったのが本種。たまたま著者が知らなかっただけで、以前から低地にも普通にいたのか、実際に増えているのか、その辺りは未詳。花を好んで訪れ、鳥糞などで吸汁する。今回撮影した61種中、前後に紹介するセセリチョウ科2種とシジミチョウ科のヤマトシジミやツバメシジミと共に、最も小型の蝶。北海道(稀)~九州に分布。山地帯では年1化とされるが、霞丘陵では5月から9月まで新鮮な個体が見られるので、年2回以上発生しているものと思われる。幼虫越冬。系統的には、キマダラセセリ類よりアカセセリ類に近い。食草はイネ科の草本種やカヤツリグサ科。雌雄は外観上かなり異なり、雄は黄色斑が濃く連続して繋がり、太い性標を有し、雌は黄斑が淡く、断続する。フィールド日記5.23/5.29/5.30/6.1/6.8/6.16/8.11/8.19/8.20/8.27/9.7/9.8/9.10。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


キマダラセセリ Potanthus flavus 曲纹黄室弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.6.8

ヒメキマダラセセリは同属種のコキマダラセセリや近縁属のアカセセリなどと共に北半球の温帯域に分布する蝶だが、キマダラセセリの仲間(日本にはキマダラセセリのほか八重山諸島にネッタイアカセセリが分布)は主にアジアやアフリカの熱帯地域に繁栄する蝶である。しかし日本に於いては両者間の分布パターンにさほど差はなく、霞丘陵でも同時期に同じ場所で見かけることも多い(本種のほうがやや少ない)。ヒメキマダラセセリを撮影していた時、一瞬カメラのファインダーから目を外したら、いつの間にかキマダラセセリに入れ替わっていたこともあった。ほぼ同サイズの小型種。年2化。季節変異は少なく、雌雄差も僅少。大雑把に言って雌雄差が顕著なヒメキマダラセセリの雄と雌の中間的な印象。裏面は地色部と明色黄斑部とのコントラストが明瞭。日本での分布域はヒメキマダラセセリより広く、北海道からトカラ列島に至る。食草はイネ科草本やササ・タケ類。フィールド日記6.16/6.18/6.26/9.7/9.8/9.10/9.19。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


ミヤマチャバネセセリ Pelopidas jansonis 山地谷弄蝶


千葉県君津市折木沢 1977.4.28

そのうち撮影出来るだろうと思いつつ、とうとう出会えなかった種のひとつが、このミヤマチャバネセセリ。理由は概ね判明している。著者が霞丘陵を訪れた最初の頃は丘の上(尾根)だけを探索していて、5月になって初めて麓(養鶏場のある谷間)に下った。ミヤマチャバネセセリは年2(~3)化だが、この一帯でのメインの発生時期は春、そして生育環境は、河原や比較的開けた渓流沿い。養鶏場近くの草地には、6月以降はオオチャバネセセリ、8月後半からはイチモンジセセリやチャバネセセリが多産する。その中にミヤマチャバネセセリも混じっているはずと注意し続けていたのだけれど、どうやら第2化以降はほとんど発生しないらしい(4月には多数発生していたことを後で知った)。類似各種とは後翅裏面の基部寄りに大きな白紋を有することで区別は一目瞭然。やや大きめの小型種。雌雄は類似(雄は性標を持つが暗色で目立たない)。食草はイネ科ススキ。蛹越冬。近似各種と異なり、日本海を取り巻く地域に分布。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


チャバネセセリ Pelopidas mathias 隐纹谷弄蝶



東京都青梅市霞丘陵 2021.8.22

概ね、イチモンジセセリとセットで認識されていると思う。似たような環境に棲息し、秋口なって急に個体数が増えることも同様。しかし、イチモンジセセリのように、強くイネに結びついて大量に発生することはない。後翅裏面の白斑が多数あり一つ一つがごく小さいことで区別される。イチモンジセセリ同様に首都圏周辺では春にはほとんど姿を見ないことから、年を通しての定着はしていない可能性が考えられている。一応幼虫越冬で、秋遅くにはイネやススキの葉に巣を造って潜む幼虫を確認しているが、その個体が翌春どうなるかについては未詳。本州南半部から南西諸島を経てアジアの南部に広く分布。大きめの小型種。類似各種同様花蜜を好み、鳥糞や湿地で吸汁・吸水する。食草はイネ科各種(イネも含むがイチモンジセセリのように依存はしていない)やカヤツリグサ科。雄は、前翅表の白斑が小さく、白い棒状の性標をもつ。フィールド日記8.22/8.27/9.7/9.8/9.10/9.19/9.20/9.28/10.11/10.20。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


イチモンジセセリ Parnara guttata 直纹稻弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.9.7

日本産の蝶の中で、最も人間の生活に結びついた種であろう。食草のひとつであるイネが、「水田耕作」という形で全国に展開、それに伴って、種本来の生態や生理を変換して行った。その結果、イネが育つ秋口に大量発生し、謎の大移動を行う。冬や春には暖地に移動して、イネ以外の植物を食べ世代を継いでいくのかも知れないが、その実態はよく分かっていない。もとより南西諸島やアジアの南部にそれほど多い種では無い。そして左下の写真に示すように、日本の都市近郊などでも、少数の個体が春に発生している。ちなみに中国大陸西南部でも、日本同様に秋口に個体数が激増するが、その中にはイチモンジセセリのみではなく、ごく近縁な別種も混じっている。もうひとつ、霞丘陵周辺での今回の観察で意外に感じたのは、思っていたよりもずっと夏から秋にかけての個体数が少なかったこと。その辺りのことをどう捉えれば良いのだろうか?フィールド日記5.23/6.28/8.20/8.22/8.27/9.7/9.8/9.10/9.19/9.20/9.28。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。


オオチャバネセセリ Polytremis pellucida 透纹孔弄蝶


東京都青梅市霞丘陵 2021.9.8

前種に似るが、翅型がやや幅広く、後翅の白斑がジグザグに並ぶことで区別できる。しかし、その特徴が上手く適応できずに“この個体はどっちだったっけ?”と、混乱してしまう事もある。その時は頭を見ればよい。頭部が図抜けて大きいのがイチモンジセセリ、小さい(他のセセリチョウ類と同程度)のがオオチャバネセセリ。前者は触角が短めでやや湾曲し、後者は蝶の中でも最も長い口吻を持つ。イチモンジセセリやチャバネセセリの分布が南方寄りなのに対し、本種の分布は日本本土(北海道~九州)を中心としたやや北方寄り。イチモンジセセリやチャバネセセリのように秋に集中せず、6月頃から第一世代が出現する。秋遅くまで発生を繰り返し、今回の観察ではイチモンジセセリを上回る個体数をチェックした。大きめの小型種。食草はイネ科ササ・タケ類。ハナセセリの異名があるように花を好むが、鳥糞や湿地で吸汁・吸水もする。フィールド日記6.17/6.22/6.24/6.26/8.20/8.27/9.7/9.8/9.10/9.19/9.20/9.28/10.2/10.11。国外分布は「海の向うの兄妹たち」に別掲。






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