サパ 03.Aug.2011(中1)
あやこさんの許に以前に送ってあった8月4日の原稿が、間違って先にアップされてしまいました。8月3日の分が3~4回残っていたのですが、僕がまだ送信していなかったからです。実は、その前に文章だけの原稿を送ってあって、それがアップされるものとばかり思っていたのだけれど、「こういうのを読むと、またかとうんざり、誰がどう思おうと我が道を行くわけですから、人がどう思うか気にする必要はないでしょう?」と、却下されてしまったのです(笑)。
「好き好んでサパで写真の撮影をしているわけでは有りません。“お金もないのに毎日呑気に山をぶらついていていい気なもの”と思われている方は、今後このブログを読まないで下さい(笑)」としたのが、特にお気に召さなかったみたい。それはそうかも知れませんね。毎回のように、しつこく記述しているわけですから“またか”と思われても仕方ありません。ほかの読者の方からも「青山潤三の“ブランド”を大事にしなさい、くどくどと愚痴を言ったり内情を曝したりしてはいけません」というアドバイスを頂いています。でも、僕自身が考える“僕のブランド(もしそのようなものがあったならばの話ですが)”というのは、全く別のところに有るのです。
以前、僕のコメントとして「今後も好き勝手に書き続けていきます」旨の発言があったのだけれど、これは僕自身のコメントではありません。あやこさんや読者の(おそらく大多数の)方々がそう思われているのかも知れませんが、本人はこれっぽっちもそんなことは思っていない。「誰がどう思おうと我が道を行く」なんて、断じて思っていないのです。
本当に仕方が無くサパに行っているのですよ!(サパは大好きな町ですが、それとこれとは別問題です)。本来なら何もしないで宿舎内に蟄居しておくべきなのでしょうけれど、余りに消極的なのもどうかと思い、この際、手探りで少しでも将来の仕事に結び付く“何か”を模索しなければと、ジタバタしている結果が、このブログ“サパ編”の内情です。
「気楽でいいなあ、俺もそんな生活がしたいなあ」と言う人いたならば、本気で代わってほしいです(ただし月収40万円以上の仕事に限る)。
とまあ、この間も似たような事を書き連ねてきたので、あやこさんが釘をさす気持ちも分かるのですが、自分でブログを読み返してみても、いかにも楽しげに、呑気に毎日を過ごしているように思えてしまいます。これでは本当の姿が伝わらない。しつこい事は承知の上で、何度でも繰り返し、「本人は全然楽しんでなんかいない、苦渋の中での“サパ紀行”を続けているのです」と、声を大にして表明しておきたいのです。
なお、このあいだも記しましたが、紹介写真の枚数が異常に多い(しかもしばしば似たような写真ばかり)のは、単に選択消去作業が面倒な事と、将来作品を纏めるに際しての自分の整理用にこのブログを利用している(そりゃそうです、幾ら“有料です”と告知しても、誰ひとりとして反応がないのだから、自分用に利用したくもなります)側面があるからです。“勿体ない”と言って下さる読者のかたもいらっしゃるのですが、そのような訳なので、御心配なきよう。ことそれに関しては、好き勝手にやっているのかも知れませんね。
ちなみに、現在(2011.9.1)センツェン(≒香港)にて帰国のための待機中。家賃と資料確保の問題は、なんとかクリア出来そうなのだけれど、帰国費用の捻出がまだ出来ていません。もし手間取るようならば、滞在費が安上がりのサパに、再び移動するかも知れません(笑)。
1 渡渉地点へ向かいます。山から竹を運んできた男の子たち。
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2~5 いつもと似たようなメンバー。でもスミナガシが主役なのが目を惹きます。引きで撮った後2枚の写真に注目して下さい。シジミタテハ3種がそろい踏み。なかなかこのようなチャンスには出会えないと思います。
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6~8 川の対岸の岩陰にチョウが集まっているのが見えます。カラスアゲハの仲間も吸水に来ているようです。川を渡ろうかどうか、しばし迷いました。現地民たちは、飛び石伝いにひょいひょいと渡って行くのですが、足を滑らせてしまう恐れがあります。川に落っこちたって別にどうってことは無いのだけれど、カメラが水を被るとヤバいです。そのため、安全を期して、飛び石伝いではなく、水中に入って足場を確保しつつ渡ります。水深は深く、普段でも腰より上まで水に浸かります。その上流れが速いので、足を取られれば水没してしまう。となれば、やっぱりカメラがヤバい。という事で、ここしばらく渡るのを控えていたのです。
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でも、今日は沢山のチョウがいるようではあるし、久しぶりに対岸にも行って見ようと。けれども、水量はいつもに増して多いのです。飛び石の頭も水流に洗われてしまっている。山菜を入れた籠を背負って山から下りてきたオジサンも、浅いポイントを何度も探った挙句、
渡るのを諦めて対岸の山中をトラバースして行きました。
僕は、結局泳いで渡ることに。ビニール袋を何重にも重ねてカメラを収納、それを肩に縛り付けて水泳です。
9~15 まあ似たようなメンバーです。同じ所に居続けている者もあれば、せわしく飛び回っている者もあります。(いつもそうなのだけれど)アオスジタテハは特にせわしなく、あちこちを行ったり来たりしています。
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16~17 このカットに写っている蝶は、タテハチョウ科が主体で、イチモンジチョウ属が4種、チャイロタテハ属、イシガケチョウ属、フタオチョウ属、ヒオドシチョウ属、カバタテハ属が各1種、シジミチョウ科の、フタオシジミ属、アマミウラナミシジミ属が各1種、シジミタテハ科が1種の、計12種です。
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18~19 一頭が翅を開いたら、別の一頭が閉じたりして、なかなか足並みが揃いません。
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20 リュウキュウイチモンジとナカグロミスジ(共にイチモンジチョウ属)。
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21 タイワンイチモンジとリュウキュウイチモンジ。
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22 左から、カバタテハ属、チャイロタテハ属、フタオチョウ属、イシガケチョウ属(2頭)、ヒオドシチョウ属(ルリタテハ)。
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23~24 フタオチョウ属ほか。
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25 カラスアゲハの仲間のオオクジャクアゲハ。タテハチョウ達の集まっている場所から離れて、一頭だけで吸水中。
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26~27 飛び立っても、しばらく付近を旋回したのち、再び同じ場所に戻ってきます。後翅表の特徴的な形の青紋は、飛翔時にだけはっきりと現れます。
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28 それでも止まった直後には、前翅で隠された後翅の両隅に、ちょこっと青紋が覗いています。
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29~30 すぐに外側の青紋は隠されてしまい、内側の青紋だけがかろうじて見えます。
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31 やがて青紋は完全に隠されてしまう。でも、前翅の緑の色彩だけでも、結構美麗です。
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32 しばらくすると、水平に開いていた翅を、閉じにかかります。
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33 そして、完全に閉じてしまいます。この一連の動作は、アゲハチョウ科の多くの種に共通していて、他の科の蝶とは異なるような気がします。あえて言えば、いわゆる“蛾”の中の一部グループと共通するように思えるのですが。
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34~35 オオクジャクアゲハの吸水場所の近くの岩上には、ほかのタテハの吸水集団には加わっていなかった、キミスジ属(ヒオドシチョウ族)の種が、何頭も吸水していました。
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36 その近くにいたシジミタテハ属の一種。今回は余り目にしなかったのですけれど、大抵の季節、この辺りで最も普通に見ることのできる蝶のひとつです。
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