お盆に、盆棚の下などに、無縁仏をまつる習慣があったようです。お盆に訪れる祖先の霊以外の無縁仏をとむらうという意味だったようです。その発想のもとには、無縁仏が害をもたらすということがあったそうで、盆踊りなどもそうすることで、無縁仏をおだやかに送り出すという意味があったと民俗学では見ているようです。寺で行われる三界万霊供養も同じ流れだろうとのことです。
清巌寺(元吉田町3240) 無縁供養
六道四生 三界万霊 無縁供養と彫られています。この裏側にも無縁の墓が並んでいます。無縁仏の中から水戸の画家・林十江の墓は見つかったそうです。
信願寺(緑町1-2-1) 無縁精霊供養塔
無縁者の塔ですが、花が供えられていました。
笠原山不動院墓地(米沢町 笠原水源から東に行く坂道途中) 無縁供養之碑
水戸の幻窓湖中という俳人が建てた、水戸に来た仏兮(ぶっけい)という俳人の碑が、この石仏群の中にあります。
祇園寺(八幡町11-69) 無縁精霊塔
多くのお寺やお墓の無縁供養塔は、昭和から平成にかけて建てられているようでした。
青柳長福寺墓地(青柳 那珂川沿い) 万霊塔
総ての霊を供養する万霊塔ですが、無縁供養塔として建てられることも多いようです。左の地蔵近くに、水戸では数少ない板碑があります。