水戸では、最近150周年という文字をよく見かけるようです。150年前というと明治の初め頃です。かつて、明治は遠くなりにけりといわれたようですが、明治はさらに遠くなっているようです。私などは、祖父が明治生まれだったので、まだ身近な感じがありますが、平成生まれの人にとって、明治は歴史でしかないことでしょう。
郵政創業150周年(水戸中央郵便局 三の丸1-4-29)
明治4年(1871)に東京-京都・大坂間の、官営である郵便事業が開始されたそうです。郵便の父といわれ、1円切手に肖像がある前島密(ひそか)がたずさわったそうです。「郵便」や「郵便切手」という言葉は、前島が選んだ用語だそうです。水戸上町郵便取扱所は、明治6年開業だそうですので、この行事は日本の郵便事業開始の150周年のようです。写真は、令和3年(2021)に撮った水戸中央郵便局のウィンドウです。(撮影 R3/7/25)
川又書店創業150周年(県庁店 笠原町978-25)
明治5年に上金町(現・五軒町あたり)に、乳製品の店として開業したそうですが、すぐに書店に転業したそうです。明治5年に学制が発布されて、教科書需要ができたことが背景にあったようです。写真は、県庁支店にあった150周年のパネルです。写真展やブックフェア等の記念事業が行われたようです。(撮影 R4/6/22)
鉄道開業150周年(水戸駅 宮町1-1-1)
新橋(のちの汐留駅)-横浜(現・桜木町駅)間の鉄道運行が開始されたのは、明治5年(1872)だそうです。JR東日本管内の16の駅に、合計150匹のポケモンが分散してパネル展示されていて、それを探したりする記念事業がおこなわれたようです。水戸駅の開業は明治22年(1889)のようです。このときは、榎本武揚が参列したそうです。写真は水戸駅南側出口付近にあったポケモンのパネルです。(撮影 R5/9/12)
吉田小学校創立150周年(元吉田町1757-1)
明治5年(1872)に創立されたそうですが、はじめは校舎に個人の居宅が使用されたそうです。明治8年(1875)に同心町(現・元吉田町)にあったお稗倉を修理して校舎として移転したそうです。写真は校庭のフェンスに張られた横断幕です。(撮影 R5/6/9)
浜田小学校創立150周年(浜田1-1-1)
明治6年(1873)の蒼龍小学校という名前で根積町(ねづみちょう 現・柳町あたり)に創立された学校が起原だそうです。大正12年に銭谷(ぜにや)田んぼといわれていた現在地を埋め立てて校舎を建て、4年生以上が移ったそうです。埋立の際にすみかを奪われた蛙に感謝して、学校ではその後かえる祭がおこなわれるようになったようです。写真は、本町商店街でおこなわれている「ウィンドギャラリー'23」の中で佳寿美屋(かすみや 本町1-4-23)にあった150周年を記念した生徒による絵のようです。(撮影 R5/11/3)
河和田小学校創立150周年(河和田町1019)
明治6年(1873)の創立だそうです。明治5年に学制発布があり、すぐに各地が反応して学校が創立されていったということで、当時の熱気のようなものが感じられるようです。写真は校庭フェンスに張られた横断幕です。(撮影 R5/10/21)
五軒小学校創立150周年(金町3-2-25)
五軒小学校は、明治6年(1873)の創立だそうです。初代校長は石川伝だったそうです。この11月3日に150周年の記念式典が行われたようです。水戸芸術館の地に、先代の五軒小学校があったそうです。写真はニッセイ水戸ビル(泉町2-2-27)に掲示されていた、150周年を祝う生徒たちの絵のようです。150周年を表示した幟旗もあちこちにたっていました。(撮影 R5/10/22)