六十六カ国の霊場を廻って法華経(大乗妙典)を行者(六部、廻国聖ともいったそうです)が奉納することが鎌倉時代から行われていたそうです。初めはお経をいれた筒を埋納したようですが、後には、追善供養や来世の冥福を祈って廻国して納経するものとなっていったようです。活発になったのは18世紀以降のようで、その地の人が、行者と結縁を結んで記念に石碑を建てたり、巡礼した人が自身で石碑を建てたりしたようです。
碑は、字数が多いために、文字が小さくなって、しかも浅彫りが多いために読みにくく、目立たないものがほとんどどのようです。
奉供養大乗妙典六十六部(十一面観世音観音堂 杉崎町)
宝永8年(1711)の建立で、 天下太平・国土安全などとあります。
奉納大乗妙典六十六部二世安楽所(仏性寺 栗崎町1984)
現世と来世が安楽であるようにという願いなのでしょう。
奉納大乗妙典六十六部(鯉淵小学校近く)
典型的な大乗妙典碑のようです。小学校の裏門のすぐ近くにある石碑群の中にあります。
奉供養大乗妙天六十六部祈願成就(遠木共有墓地 内原イオンモール近く)
廻国が成就した坊さんが建てた碑のようです。
奉納大乗妙典六十六部日本廻国(柳上組共同墓地 青柳町)
天下太平・日月清明とあります。
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