恵比寿は、大黒を含む七福神中で唯一の日本で生まれた神だそうです。古くから漁業の神で、のちに商業の神にもなったそうです。ただ、漁業の神には、海を渡ってくる外来の神への信仰という面があったようです。
大黒は、インドではマハーカーラといって、偉大な黒い神という意味の、憤怒の姿をした仏の守護神だったそうです。中国に渡って、富貴の一面が強調されたそうですが、それが真言宗とともに日本に入ってきたそうです。日本では、大国主命(おおくにぬしのみこと)と習合して、おもに五穀豊穣の農業神という姿になったようです。
この二つの神を漁業と農業、商業と農業という見方でコンビにして信仰したのでしょう。
山門(桂岸寺 松本町13-19)
山門の正面側には仁王が、裏側には恵比寿大黒が納められています。
神棚(茨城県立歴史館 緑町2-1-15)
「昔のせいかつ」の展示場にありました。神棚に恵比寿大黒像が置かれることはよくあったようです。木魚も置かれることがあったのでしょうか。
ボチ(笠原神社 文京2-5-21)
これは一体化した恵比寿大黒です。かつては神棚に置かれていたのでしょう。
商家(がんこ家笠原店 笠原町1189-1)
店横脇の窓下におかれていた石彫の恵比寿大黒です。
商家(みなみ食堂 南町2-4-56)
板に書かれた恵比寿大黒が窓の内側に置かれていました。
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