米消費の減少から、稲の作付面積が減って、身近に藁を見ることが少なくなりましたが、それでも、民俗行事や伝統的製品などにその姿を見ることがあります。そうした藁のいくつかです。
はぜかけ(堀町)
はぜかけは、稲が藁に変わるときとでもいうのでしょうか。こうした形や、藁ぼっちという三角形に積む形があるようです。
藁ホウデン(大井神社 飯富町3475)
藁ホウデンは、儀式用につくられる仮殿といった感じのもののようです。これは、洪水のために移転していった氏子の屋敷神を祀っているのだそうです。屋根に藁が葺かれているようです。
わーほい(根本町)
お正月に行われるどんど焼き行事のことをいうようです。組み立てられる小屋部分は竹のようですが、そのまわりに藁でつくられた正月飾りや門松がたくさんかけられています。写真は平成30年のわーほいです。
藁苞(わらづと 水戸納豆製造㈱ 本町3-8-6)
伝統の藁納豆に使う藁が不足してきているようで、福祉施設などが参加した「福藁プロジェクト」という、良質な原料供給体制がつくられているようです。水戸の納豆業者は皆、藁納豆を生産しているようです。
洪水跡(渋井町)
収穫後の稲は、その場で裁断されて、後日田にすき込んで、肥料にしたりしているようです。去年10月に襲来した台風19号では、大量に流された裁断された藁が、被災の範囲や水の流れた方向などが分かる痕跡になっていたようでした。写真は、渋井町で見た、那珂川の洪水で田に流れ込んだ裁断された藁です。
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