大井神社(飯富町3475)は、仲国造(なかのくにのみやつこ)の建借馬命(たけかしまのみこと)などを祀っていて、平安時代にまとめられた延喜式に式内社(延喜式の内に記載された神社という意味だそうです。)として記されている古い神社だそうです。神社の周辺には、祭神の建借馬命が掘ったという伝説を持つ3つの井戸があります。大井、仲井、加満井(かまい)というそうです。どの井戸も、大井神社の前を通る市道(飯富181号線)の脇にあり、大井三寒泉といわれたようです。井戸の近くには葭池、樋口、谷原、沼向という、井戸や水にちなんだ字名(あざめい)があったそうです。
大井(36°25'14.2"N 140°25'03.8"Eあたり)
杉山というバス停の近くで、道路下の一段低いところにあります。「おみだらし」ともいうようです。池のようになっていて、四周をしめで囲い、大井神社のお札が立っています。新編常陸国誌に、「村中ニ大井戸ト云(いう)字(あざ)アリ、其所ニ涌泉(ゆうせん)アリ、大井神社ノ御手洗ト云」とありますが、それなのでしょうか。写真上部のガードのある所が市道です。
仲井(飯富町1478)
集会場として使われているとかいう、緑っぽいペンキを塗った古いバスの裏手の崖下にあります。ここでは、コンクリートの井戸枠があって、井戸の形をしていました。中にはポンプが設置されていました。
加満井(釜井戸 36°25'58.1"N 140°24'55.5"Eあたり)
この井戸が一番知られているようで、釜井戸というバス停もあります。四周をコンクリートで囲った池と、井戸枠の両方があります。どれにも、水神を祀った石造物があるようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます