弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告→法科大学院教授になった竹内浩史のどどいつ集

棋士は勝とうと 祈るのだけど ひーふーみーと数えて 千敗目

2007年08月29日 08時19分26秒 | 未分類
今月22日、将棋の加藤一二三(かとうひふみ)九段が公式戦千敗という新記録を達成し、大きな話題になった。これまで1261勝1000敗。
将棋界では七大タイトル戦を含め約十の全棋士参加棋戦があるが、毎年十局以上の対局が保障される順位戦を除き、予選から勝ち上がっていかなければ次の対局が付かず、番勝負のタイトル戦やリーグ戦に参加して対局数を伸ばすことができない。本当に弱い棋士は年間に十敗程度しかできない。順位戦には降級規定もあるので、あまりに負けが込むと数年で引退に追い込まれる場合もある。
したがって、負けの数が多いことは、それだけ勝ち抜いて来たことの証明。
加藤九段は敬虔なクリスチャンとして知られ、真正直な性格ゆえに自ら「十段」昇段を要求したりして物議を醸すことがあった。
しかし、これだけ勝ちあるいは負けている九段については「十段」昇段規定を設けてもよいのではなかろうか。