マイ・アイテム 2

2005-06-11 | マイ・アイテム
PROLOGUE

前々回、私が最近仕入れた作品を紹介したところ
複数の方々から反応を頂いた。
非常に嬉しかった。ということで、今回は
私のフェイバリットを並べてみる。
何度も聞いた、読んだ、観たものばかり。
そしてまた聞きたい、読みたい、観たいものを
厳選してた。

いわば私の思考のルーツである。

マイ・アイテム 2 2

1、CD:アビー・ロード

CDP7 46446 2(米盤)、1969年製作、イギリス
いわずも知れたビートルズ最後のアルバム。
そして私が初めて買ったビートルズのオリジナル・アルバム。
これ以前はダイナミック!ダイクマで買ったお得用CDセット
で満足していた私。
中学一年の時、友人からアップル・レコードじゃなきゃダメ
だよと指摘され急いで購入。
それまでの編集版と違い、アルバムを貫くムードを感じる。
「ポリシーン・パム」から「シー・ケイム・イン・スルー・ザ
バスルーム・ウィンドウ」のつながる部分では毎回鳥肌の嵐。
「ジ・エンド」は絶対に飽きない。アンソロジー3に
収録のバージョンではイントロがよりかッこいい。
短い曲ではあるが、ポール→ジョージ→ジョンが4秒の
フレーズごとのギターバトルは圧巻。そしてビートルズ史上
唯一のリンゴ、ドラムソロ。しかも長い!このアルバム中での
リンゴのドラムはヤバ過ぎだ。特に「カム・トゥゲザー」の
ハイ・ハットなしのリズム・パターンは斬新。ある意味で
クリームのジンジャー・ベイカーのよりも使える音である。
アビー・ロードでのリンゴのスタイルがT-REXらグラム・ロック
へと受け継がれ、その後のニュー・ウェーブ、パンクにも通用
するのだから凄い。
'70sを通してもベスト・ドラマーはリンゴという説もある。
彼はヘタだったとは間違った伝説。
そして20秒未満の部分の音にに30人編成のオーケストラのさらに
オーバーダビングを使う。何とも贅沢。キレている。
ビートルズのアルバムはその日によってお気に入りが変わるが
通算して最も聞いているのがこれだろう。
ちなみに、ハッピー・エンドの鈴木・茂の無人島レコード
がこれだった。ジョージのエフェクター使いは凄いと力説
しておられた。

2、CD、泰安洋行

CRCP-28136、1976年製作、日本
細野・晴臣のソロ、サード・アルバム。
のっけの「蝶々さん」のリズムから凄い。歩きながら
聞いていると歩くテンポを崩される。林・立夫マジック。
山下・達郎のホーン・アレンジ、細野's亜熱帯ボイス。
大滝・詠一もコーラスに加わり濃厚な空気が漂う。
同時期の「ナイアガラ・ムーン」もいいが、アルバムでは
私はこちらを取る。また、ジャケット・イメージと
音のイメージが丁度重なる。あの淡いエメラルド・グリーン
のイメージが内容とマッチしているのだ。かなり際どい
リズムや楽器が演奏のグルーヴに溶けていく。
最高の心地よさ。「サヨナラ」は感動の一曲。気持ち悪いのに
とことんきれい。時代を無視し、あくまでトロピカルな旅を
続ける細野さんの後ろ姿を見ているような気にさせる。
つづく「リューチュー・ガンボ」はまさにグルーヴの塊。
イントロが最強な曲は数多いが、通してここまで凄いものは
少ない。エンディングもびっくり。
とにかくアルバムを通してノリが凄いのだ。クスリの効果
ではない。細野さん流、みぞおち狙いのキラー・チューン
とでもいおうか。ミュージシャン全員が無我の境地に
立ってしてしまっている感じ。イッてしまっている感じ。
日本・音楽シーンにおいて'76年は重要な年である。
その中でも突出した傑作であることは間違いあるまい。

3、書籍:めぞん一刻

小学館文庫 CO179 初版1997年、日本
高橋留実子作。オリジナルは80年にビッグコミック
スピリッツで連載スタート。途中の中だるみ感は
あるがそれを差し引いて余りある面白さ。バブル
以前の日本の空気が生々しく真空パックされているか
のよう。夏目漱石の「こころ」を彷佛とさせる
文学的な側面もあり、どたばた喜劇でテンポ良く
進んでいくようにみえて実は心にストーリーが
へばりついているのに後で気付くような作品。
終盤になるにつれ、よりリアルな感覚になっていくのが
面白くもあり恐くもあった。また、非常に四季を感じ
させられるのもよかった。

4、書籍:あしたのジョー

講談社漫画文庫 CO179 初版2000年、日本
連載開始は1968年。ちば・てつやの温かく
無骨な画が凶暴な梶原・一騎を原作を表現する。
このコラボレーションが素晴らしかった。
淡々としたリズムが非常に良かった。
中盤を超した辺りからはノン・ストップ。
おそらく皆そうなるのではないか。止まらないのである。
私も力石に憧れ一時絶食した。

5、書籍:特攻の拓

講談社 CO279 初版1991年、日本
中学一年時、初めて読んだ時にはドキドキした。
まさに憧れの対象。実際の学校にも武丸似の先輩がいたこと
もあり、私の家からすぐに鳥浜ロードがあることもあり
しごく日常的な感覚で捉えていた。横浜だし。
また、使われている言葉がかっこ良かった。
まだ横浜が生きていた時代を今に伝えてくれる。
この漫画が始まったのは'90s初頭であるが、注目すべきは
これが編集的魅力ではないこと。各々のキャラクターが
まるで神々のように描かれている。これは神話といえる。
魂の復活を予感させ、ニュー・センスが起こりかけたが
時代はそれを捨ててしまった。私自身も中学一年迄は
ボンタンだったが、中2ではストレート。中3ではやや
ルーズといった具合になっていた。日本の魂がなぜ消えた
のか未だに分からない。

以上がまさにコアの部分である。
今後も引き続き掲載していく予定である。
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2 コメント

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アンサー書き込み (delfonix)
2005-06-12 19:04:42
ミスター満★乳斎は5つ位のコアじゃ

構成されていないことは解りますが

納得の5センテンスでした。

今私は久々にドライブをし爽快な気分なので

(そんなことは関係ナッシングですが)

俺版を書いてみたいとおもいます

説明は長くなるので省略しますが...



その前にアビー・ロードをワザワザ買いなおしたとゆーのはさすがです



Come together

Something

で失禁し

オー!ダーリン

で失神

Here comes the sunで悦にしたる。

ジョージのプレイもオンパレードなこの作品は

まさに神が下りてきます。



ビートルズのアルバムはその日によってお気に入りが変わるが>これもズゲー気持ちが解ります





まず(pop編)



1、CD:リボルバー...これは小3の時親父とCDショップにいき問答無用で「聞け」と購入してもらったモノ(ちなみに抱き合わせで買ったモノはPPMだった)





おれはやっぱリボルバーかな、いまでもNO1



あのジャケにあの内容TAXMANからTOMORROW NEVER KNOWSまでの不気味な展開は今でも圧巻



その次に買ったのが

「SGT.PRPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」

で当時音楽はこの二枚しかいらなかった



2.CD、インプレッションズ

やっぱ、インプレ。俺はカートムになった後の

カーチスよかインプレ時代の曲のほうが好き



3.ビデオ、トラック野郎

これは御意見無用です。星桃次郎のように生きたい



4.漫画、ドラゴンボール(24~28巻)

ピッコロとネイルに人造人間がマイアニメヒーロー



5.テレビ、tVKベイサイドナイター

ハマのミスターダンディの解説は痺れます





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delfonix殿 (満★乳斎)
2005-06-12 23:42:35
凄いです。

この5つ、まさに貴殿を象徴しております!

ネイル!!たしか、戦闘能力42000。



ここでビートルズ談義が始まった場合

それだけでブログが開設できてしまう内容

をはらんでいるのであえて触れません。



是非、トラック・ショップ・なかむらへ

ご一緒しましょう。



僕はミー・ハーでして、さくさくを観てます。





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