マツタケの人工栽培技術はかなり進んでいると聞くが、知るところでは、依然として完璧な人工栽培は未だに確立されていないようである。
最近「マツタケも焦るシモフリなんたらかんたら・・・」というCMを目にするが、マツタケ様は、「別に焦ってもいないし~・・・」と困惑していた。
マツタケの人工栽培が確立されていない今、「麻呂を引き合いに出すようなCMは是非止めて欲しい」ともマツタケ様は仰っていた。
万物の霊長を持ってしても人工栽培が未だに不可能なマツタケ、その謎に満ちたマツタケに纏わる実体験の一端を語ってみよう。
そもそも、誰が言いだしたかは知らんが、万物の霊長などという思い上がりは、人類の驕り以外の何物でもないんだが・・・
以前、地中に顔を出す前のマツタケを如何に採るかと書いたが、ある時、余りにも小さいんで、採らずにそのまま大きくなるまで待っていたことがる。
執拗に手で触れたことが原因でもあるか、3日ほど待ち、もうそろそろ収穫しようとしたんだが、不思議なことに、その後全く成長していないのだ。
幼菌に触れた3日後のマツタケ 成長の兆し無し
その昔、オイラがまだ少年だった頃、手で触れたセミやカブト虫の幼虫は奇形になってしまったとの記憶が甦り、何やらその状景に似ている。
セミやカブト虫同様、マツタケにしても、成長する前にヒトの手で触れるとふて腐れてしまうのか? 因みに、ふて腐れるを、おらほでは"えぼをつる"と言う。
オイラ、科学者でも何でもないんで、マツタケが本当に"えぼをつった"かどうかは不明だが、いずれにしても不可思議な現象である。