卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

「生きる」・富士フォットギャラリー新宿

2012年03月07日 21時15分27秒 | 写真

 3月3日(土)、午後・家内と二人でC子さんの出展している「富士フォットギャラリー新宿」へ行ってきました。

 昼過ぎに家を出たので、途中昼食を予定していました。乗換駅の秋葉原で以前より気になっていた、初めての「そば処 仙波」へ。時間帯と場所柄で混んでいるかと思いましたが、客は1階の入り口際に1組と、私達が案内された二階には私達だけでした。メニューを見て、「ここは使えるかな…?」と思いました。

 私は、温かい「鴨南蛮そば」、家内は、ちょっと迷って「名物 元祖くるみそば」を注文しました。かつて、3年間の転勤で大阪にいた時、外回りの船場で食べた「鴨南蛮…」の味が忘れられず、そば屋へ寄るとメニューは「鴨南蛮」から探すのが習慣になった。直近の記憶では、川俣町の「温かいシャモ南蛮そば」が、忘れられない。

 家内の第一声は、「これ! 美味しい!」。付け汁に胡桃が入ったそばは、くどくなくさっぱりとした風味がある。鴨南蛮そばは、うっすらと油は浮いているが、出し汁とのマッチングが良く、コクのあるうまみが舌に心地よい。「鴨肉特有の脂身の付いた肉ではなく、鶏肉のささみかもしれない…が、値段からして鴨肉なんだろう…?」と思った。美味しいモノに遭遇して、食した日は、二人して一日中ハッピーな気持ちでいられる。

201233 新宿通りに面したビル1階のギャラリーは、わかりやすかった。

「被災地の写真家を中心に編纂した珠玉の記録」のサブタイトルの通り、地元に密着した各撮影者の作品は、見る者を深く静かに圧倒する。やはり報道関係者?…と思われる方の作品は、その瞬間を切り取った迫力があり、被災者の叫びが聞こえるようだ。C子さんの作品は、避難した体育館でのあどけない女の子の切ない情景を写していた。家内の家族も被災し、段ボールで仕切られた体育館での生活を見舞った私達もその様子を知っているため、二人して思わず見入ってしまった。新地の常磐線の傾いた車両内の写真は、福島民報社の特集記事を思い出させた。出展者の方と思われる人が、数人のグループの人たちへ、゛ その時の様子 ゛を説明している。記帳して、もしや…!と思ってC子さんを探したが、見当たらなかった。入場当初は、数人だったブースはいつの間にか、ごったがえす程の人であふれている。開催日より二日目の土曜なので、当然なのかもしれない。そんなに広いスペースではないので、30分程で失礼した。

 C子さんが、4月・福島市内で個展を開くという。精力的な彼女らしく、仮住まいの身ながらジッとしていられないらしい。家内の話では、今回は私達が個展を見せて貰ったあと、C子さんご夫婦と食事をすることになっている……らしい。3年前行った、花見山公園の桜が見られるかもしれない?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする