2022年「37の会」夏季ゴルフ会
埼玉県では、7月12日から13日未明にかけて記録的な大雨で、各地で被害が出ました。
気象庁は12日の夕方以降、埼玉県内に「記録的短時間大雨情報」を9回発表しました。埼玉県のほぼ中央に位置し、県西部地域に属する鳩山町では、降り始めから6時間の降水量が観測史上1位となる360mmに達しました。これは平年の7月1ヶ月に降る雨の2倍以上になります。河川の氾濫が3ヶ所、土砂災害が10ヶ所以上、30数世帯が床上・床下浸水、軽傷1名が報告されています。Aの住む街でも13日午前0時頃、大雨注意報のエリアメールが深夜にもかかわらず送信されました。
6月末から7月第2週にかけて高温で雨の降らない日が続きました。それまででも関東圏では、タマネギやジャガイモの不作が市場関係者で取り沙汰されていました。葉物野菜の雨不足による芯部や外観の生育不良、芯腐れが酷く栽培農家に打撃を与えていました。Aの菜園でも、ぼちぼち夏野菜の収穫期になりますが、幾分順調なのはキュウリくらいで、トマトやピーマンの肥大は進まず、オクラは固く繊維質に覆われてどうしようもありません。素人目にも明かなのはナスで、至極色(しごくいろ)の光沢が無く、表面はザラザラとしてくすんでいます。食べてみるとしっとりとした瑞々しい食感がなく、固くパサついていました。7月中旬の遅い強雨が、今年の夏野菜の運命を掻き乱してしまいました。
(7月6日 夏野菜の収穫)
(生育不良の著しいナス)
2年振りの7月9日、部活OB会の全国総会が母校の会館で開催されました。役員・事務局の対応は並大抵でなく、第7波の兆しが見え隠れする中、事前準備の困難が察せられます。北は北海道・西は静岡より、OB会活性化に向けた活発な討議がなされました。創部60周年の話題も出る中、Aはいつの間にか出席者の中でも上から数えた方が早い歳になってしまいました。晩は、現役10人弱も混ざって台湾料理店での懇親会です。自然と期近のグループが島になって盛り上がります。3年目に突入のコロナ禍、ここではアルコールに紛れて緊張感も水割り状態、この後が気になるところです。
「しかし、まだ続いているの、珍しいな!」 他部活OBの言葉でした。
(まだまだ続く部活OB総会!)
(2期~60期バラバラ混ざっての懇親会)
昭和37年卒業・小学校旧6年5組のクラス仲間の親睦会、「37(みんな)の会」と呼びます。その中のゴルフ好き4名がプレーをするようになったのは、第1回2016年4月「泉CC」からでした。コロナ禍のブランク2020年・2021年を見送り、「37の会」夏季ゴルフ会5回目の開催は、7月11日「富士レイクサイドカントリー倶楽部」です。会員SM氏のゴルフ場で、このゴルフ場は今回で3回目です。AとOU氏は、高速バス停でSM氏に迎えて頂きました。ゴルフ場の手前、大きな山荘の閉じられた門扉に花束が20、30ヒッソリと置かれてありました。「安倍晋三の別荘だよ!」SM氏が言いました。
僅か3日前の「7月8日午前11時31分頃、参議院議員選出の選挙応援で奈良市内近畿日本鉄道大和西大寺駅前付近を訪れた元内閣総理大臣・元自民党総裁で衆議院議員の安倍晋三は、奈良市内在住の41歳の暴漢に銃撃され、当日死亡した(享年67歳)」事でした。
いつものように冗談・ダジャレ、思いで話が無制限出放題の後には、何ら進歩のないスコアばかりが残りました。まだまだ現役のMH氏は、プレー後そそくさとゴルフ場を後にし、ドップリと首まで年金生活者に浸かった3人は、SM氏手配の焼肉店で美味しいお肉とクーラーを必要としない標高7~800mの高原都市の涼しさをじっくり堪能しました。
(OUT No.5 左からOU氏 MH氏 A SM氏)
翌12日は、A・OUとも河口湖駅に送ってもらい、OU氏は高速バス、Aは富士急行大月線の「葭之池温泉」へ向かいました。4年前の「新倉山浅間公園 桜まつり」(2018年4月)の折り、何気に立ち寄った温泉と建屋のたたずまいが、より昭和の香りを感じさせたからです。「吉田うどん」のメニューや高速バス停「下吉田」が近いことも拍車をかけました。
トーマス君のデコトレ電車で無人駅「葭池温泉前」に9時過ぎに着きました。「葭池温泉」は通称で、正式の呼び名「葭之池温泉」の道標は道路沿いの余り見栄えの良くないゴミ回収ネット箱にくくりつけてありました。4年前は2時間¥600でしたが、今回は1時間¥600と料金が上がっていました。
(トーマス君のデコトレ電車で無人駅着)
(「葭之池温泉」への道標)
温泉建屋は、4年前と変わらぬたたずまいを見せていました。初夏らしく、神事に使用される「よし」が養われている庭中の「葭之池」の葭は背丈を超えるほどに青々と伸びていました。黒御影石の深めの湯船には先客が一人、洗い場に立った時に左肩から上腕二の腕にかけて桜の刺青が少し見えました。ドヤドヤと農閑期に遊ぶ日帰り客が数人、訛りと共になだれ込んで来ると、その人は ゛スッ ゛と狭い脱衣所から出て行きました。休憩処の一角で先ほどの一団の連れと思しきお婆が数人、漬物・煮イモを広げて井戸端の真っ最中でした。ビール1本を飲み干し、「下吉田」高速バス停に向かいました。
湯は湧水を沸かすので、流行の温泉掛け流しではなく、これと言って面白味のある特徴はありません? 登山客が時折、忘れた頃にやってくるような所で、施設は古いだけのように見えます。風呂入って、うどん食べて、ビール飲んで帰るだけの、時によっては一人になれる静かな場所です。
(「葭之池温泉」正面入口)