現在、東京の新宿で3月15日まで開催されている『写真展 「生きる」 東日本大震災から一年』(富士フォットギャラリー新宿)に作品を出品されている写真作家・管野千代子氏が、拠点とされている福島市内で個展を開催される案内葉書が、届いた。開催場所は、(財法)福島市振興公社が管理・運営する「福島テルサ」(期間 4/4~4/8まで)。
家内の関係で、何回か作品を拝見する機会があった。特別でない普通の生活の中での一コマを巧みに切り撮った作品……というイメージがあった。氏自身、原発の被災者で、故郷をやむなく追われ、福島市内の仮住まいでの活動……と、伺っている。これだけの大災害、やはり被写体の対象が ゛ 普通の… ゛という訳にはいかない。「生きる」での作品は、幼い女の子の表情を通して、被災者の心情を訴えているように感じ取れた。なお、同作品は、週刊文春・最新号(3月15日号)のグラビア記事、「被災者が撮った大震災 あの日の涙 あの日の笑顔」の一角も飾っていた。
個展の題材の飯舘村には、被災後に足を踏み入れたことがある。以前は、「移住」の二文字がよぎったこともある場所で、その長閑(のどか)な田園風景は、忘れられない。過去と余りにも違いすぎる現状、どのような作品を目の当たりに出来るのか、是非期待して、足を運びたい。