二泊三日 城下町 西尾の旅 (二)
宿の主人は、島の警察業務に尽力された人のようです。表彰状が、10数枚以上、掲示してありました。
《民宿の夕食》
大あさりの網焼き×2 小型・茹でワタリガニ こちの煮付け
ざ牡蠣と野菜の水炊き鍋 イカと黒鯛の刺身 もずく酢
穴子とキスのフライ 中生ビール×2 水割り・W×1
(11月8日 民宿「魚増」の魚尽くしの夕食)
一人旅の民宿での泊まりは、初めてか? 否か?、 記憶に無いほどのことで、実に新鮮な、体験でした。宿にとって、季節外れの、釣りもしない、一人旅の宿泊者受け入れは、いかがな客でしょうか…? これから、確実に増えてくる宿泊者形態だと、思います。
(11月9日 ゆっくり巡って4時間半の島内散歩)
11月9日、日の出は06:20。早朝、撮影ポイントと見極めた筒島へ向け、宿を出ました。夕食時、女将さんに、早朝の散歩の事は、告げてありました。今日も、天気に外方(そっぽ)を向かれていました。予報では、徐々に回復へ!…とのことですが、余り当てにはなりません。
長い堤防を渡って、筒島の弁財天へ、積み上げられた「願い石」がネットを掛けられ、薄暗い、静寂の中で鎮座しておりました。月の無い闇夜には、「貞子」が出てくる、深い井戸の影に、見えるかもしれません。
(①筒島 弁財天 積み上げられた「願い石」)
(②島の形成過程を示すような男子岩(おんどいわ)付近の海食崖)
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「佐久島にも、高齢化と過疎化の波は、打ち寄せた。14年前より、地域活性化として「祭りとアート」をキーワードに、アート・イベントが開催され、常設作品が、島内各場所に展示された。『島がアートを引っぱり、アートが島を引っぱる』と、「佐久島体験マップ」には、説明されていました。
遮二無二あがき、方策を模索する地方自治の一端を垣間見た、気がしました。
木立のトンネルの奥に見える、どのように表現して良いか分からないモノは「佐久島の秘密基地/アポロ」という名でした。
(③ アート作品「佐久島の秘密基地/アポロ」)
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来た道を戻っているだけでしたが、風がそよぎ、木々の先から垂れ落ちる雨滴が顔を濡らし、雲間にわずかな日差しが感じられ、遙か離れた小島の道を徒然に歩いている自分を、ふと!、疑いたくなりました。
視界が開けて、港に下りる道際に、黒塗りの船具小屋があり、漁船の碇が、造作も無く、置かれてありました。
(④船具小屋の前の碇)
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島に来たときから、「カラスとトンビの多いところだな!」と、思いました。見えない所でも「ピュー、ヒョロロ! ピュー、ヒョロロ!」と鳴き声が聞こえ、頭上や松林の高い枝に、弧を描き、止まっている影が、見え隠れしています。海岸のビーチ入口には、あからさまに、「注意!」の立て看板が、立っていました。海岸の漂流物を漁るカラスは、人間との共存共栄ということでしょうか?
(⑤漁船のアンテナマストに悠然と止まるトンビ)
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朝食は、7時半にお願いしてありました。6時前に、散歩に出ましたので、1時間半もブラブラしたことになります。季節外れの観光客、カメラを携えていなければ、ただの「不審者」と見られるかも、しれません。