2021年 日光唐辛子でコーレーグースを作る(2)
2月2日、政府は1月8日から2月7日までの1ヶ月間としていた「新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言」の発出について、3月7日までの1ヶ月間の延長を政府対策本部が正式決定し、即日菅首相が表明しました。「医療提供体制の改善がなお不十分で継続が必要」と判断したと言うことです。なお、引き続き延長は1都(東京)2府(大阪・京都)7県(埼玉・千葉・神奈川・愛知・岐阜・兵庫・福岡)で、落ち着いたと見られる栃木県については2月7日で解除することになりました。第4波も囁かれ、若年層のコロナ禍疲れによる緩みが指摘されていますが、頼みの綱の海外ワクチンの導入については、国家・地域間の取り合いが話題に上り、優先的に接種される医療従事者への接種時期は依然として混沌としています。
2月3日で1ヶ月を迎えた「日光唐辛子コーレーグース」を試す時となりました。エキスが浸出し黄金色になったドレッシング瓶は、今か今かと開封を待っております。沖縄そばとはいきませんが、Kが用意してくれた昼食の日本そばで試しました。
瓶詰めした直後には、…当然ですが、泡盛の匂いが強く勝っておりました。しかし、開封直後は、それほど強い刺激臭も無く、むしろ期待した強烈さが無いだけ「ん!」と首をかしげるほどです。よくよく鼻を近づけると唐辛子の「香り臭」が、やっと嗅ぎ取れるだけです。唐辛子に負けたのか、泡盛の匂いもほとんどしません。Kなどは、初め「無臭?」と言いました。
「入れ過ぎると危険な辛さ」との口コミがある市販の「コーレーグース」(島とうがらし入)ですので、慎重に一滴二滴と入れますが、それらしい辛味を感じません。ドレッシングを注ぎ入れるように、多めに入れました。お好み焼きの残りの「揚げ玉入り」のそばなので、甘みと相殺しているのかな?……と、独り合点した時です。沼の深淵から浮き上がってくるような辛味が、急にポッカリと舌を襲ってきました。後から来るタイプで、Aの好きな辛味には、あと少し足りないようですが、そばで見ていたKは「もうそれぐらいでやめたら!」と、継ぎ足そうとするAを止めました。
(瓶詰め1ヶ月後 黄金色の「コーレーグース」)
(「たぬきワカメそば」で試し味見 A )
一味唐辛子の゛直球辛さ゛とは少し違うようで、オブラートのようにメインの食材を包み込むような辛さでした。そばでは少しインパクトに欠けましたので、付け合わせの浅漬けに゛気持ち゛だけかけてみましたが、やはり緩いカーブの感じです。思いが違ったので、小さじにすくい取り舐めてしまいました。唇周りが辛くなりましたが、辛味の゛こく゛といったものはありません。単純に蒸留酒に溶け出した素材の味?
「九州の一部に方言として今も残っている「高麗胡椒」は、薩摩藩を経由して沖縄に伝播した゛唐辛子゛の古称であり、沖縄風に訛(なま)れば「コーライゴショー」、方言となれば「コーレーグシュー」となります。泡盛の古酒を「クース」と呼ぶことから語源に関わりがあるか否かは不明です。「コーレーグース」の調理起源は、ハワイに移民した沖縄県民が「チリペッパーウォーター」を持ち帰り、伝えたとする説もあります。」(「ウィキペディア」より)
黒麹とタイ米を原料として一度だけ蒸留される泡盛の独特の香りは、つけ込む素材によっていろいろ変化するのかもしれません。今回、自前の日光唐辛子を使いましたが、地産の「島とうがらし」ならば、本来の「コーレーグース」と呼べるものが出来るのでしょうが、オリジナルの製品を知らないAには語る資格はありません。
まず物産展かスーパーで「コーレーグース」を買って、味を見る必要があります。
(浅漬けにかけてみました A )
(ついつい辛味足りなさから舐めてみる A )
沖縄の食堂には必ず置いてあり、県民に愛されている? という「コーレーグース」。同じ唐辛子類には変わらなく、日光唐辛子でその味を出してみたいので、今後もいろいろ試してみたいと思います。