Feelin' Groovy 11

I have MY books.

白い炎

2005-06-19 | 音楽
スピッツの「白い炎」を聞いている時
斉藤由貴にも同タイトルの曲があったことを思い出しました。

hr+殿とちぇり殿と考えて結局その時は
どんな曲だったか思い出せなかったけど
こんな曲でした。。。

♪迷子の恋を 抱きしめて さまよい歩く 墨絵の街
 あなたと彼女 バスを待つ 
 その瞬間(とき) 街は 色彩(いろ)を失くした

おおっ懐かしいね。
歌詞で「にじむ涙 白い炎です」と言っているから
この曲の言う白い炎はどうも涙のことだと気づきます。

一方スピッツの「白い炎」はと言いますと

♪悲しみあふれても 怒りがはじけても
 この日を待つことに心傾けてた
 燃えろ!燃えろ!白い炎よ
 まわせ!まわせ!地軸をもっと
 言葉をGASにして

 宝貝1つで 覚醒できるのさ
 悟りのエリアから 君に呼びかけてた・・・・・・

スピッツの歌詞はよく言われることですが
どうもヤらしい意味なのではないかと気づきます。

「白い炎」という存在しないものから
みなさん豊かな想像ができるものですね。

感心感心。


鼠は強かった

2005-06-19 | 村上春樹
suiminshaさんの『風の歌を聴け』にトラバ。

そして今の私の感想。

「我々はどうやら同じ材料から全くべつのものを
 作りあげてしまったようだね」と鼠は言った。
        (『羊をめぐる冒険(下)』)

この場合の「同じ材料」を私は「弱さ」と考えた。

僕も鼠も弱さを持っている。
鼠はその「弱さ」を自分だけの特別のものと考えたが
僕はその「弱さ」を誰でも持っている一般的なものと考えた。

私は鼠が好きだけれど、「弱さ」に対する考えは僕派だ。
社会に出ると、強いフリをしていないとやっていけないもの。
そして「強い人」なんていないんじゃないかとも思っている。
でもね。
これも時と場合。
会社では強いフリ。家では弱さ全開。
あるいは知人の前では強いフリ。友人の前では弱さ丸出し。
てな感じで、ずっと強いフリをする必要はない。

鼠は羊を呑み込んだまま死んだ。
羊の力とはいえ、完全な権力が約束されていたのに
自分の弱さを守るために首を吊った。
これが本当に弱いといえるだろうか?

もし「本当の弱さ」というものが存在していて
私が知らないだけなら申し訳ない。

ただ鼠は強いフリをして死んだのではなく
強かったんだと思う。

鼠の小説がもっと読みたかったのに。