早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

蜜蝋ワックス

2020-11-30 | DIY

小学生の頃、図工の時間に使っていた彫刻刀。セットの中に1本切れが悪いやつがありました。丸刀だったり角刀だったりするのですが、何回セットを買っても一本切れが悪い。自分が不器用なことは棚に上げてその切れない彫刻刀のために、力を入れすぎて彫らなくていいとこまでグサッといってしまって失敗する、というのが図工の時間の思い出です。つまりいい思い出はないのですが、この歳になったら、もしかして彫刻刀もうまく使えるのではないかと・・・何か彫ってみることにしました。そこで取り出したのはDIYで半端に残った集成材の切れ端。結局は彫刻に向いた木でもないため固いところもあり、彫刻刀と私の関係を改善するには至らなかったのですが、まあ、久しぶりの彫刻刀を楽しんだ、というわけです。

↑ちょうど丸いので鍋敷きにでも、そして他の木切れで箸置きも彫ったのですが、食器なのでそのままニスを塗って使うわけにはいかなさそうです。そこで色々調べてみると、蜜蝋ワックスなるものがあることを知りました。販売もされていますが、食用油と蜜蝋で手作りもできます。蜜蝋・・・これまでの人生で出会うことはなかったのですがメルカリで見ていると300円くらいであります。これは買うしかないのか?と考えていたら、全く意識していなかったのだけど、以前蜜蝋を頂いた気がする。何に使っていいのかわからず、そのまま何処かに眠っている・・・ということで、蜜蝋発掘!(出会ってました(笑))

次に食用油・・・これは何でもいいのかと思っていたら、乾性油でないといつまでもベタベタしてしまうのだそうです。乾性油の代表的なものはえごま油・亜麻仁油ですが、我が家に在庫なし。よく使うオリーブオイルは不乾性油だからNG。そもそも、我が家はオリーブオイルではなくグレープシードオイルだった。と思って検索してみたら、なんと、これが乾性油でした!ということで、材料は準備完了。あとはネットで一番簡単そうな作り方を見つけてトライ。

材料:蜜蝋 15グラム・グレープシードオイル 85グラム

なるべく細かく切った蜜蝋に乾性油を加えて湯煎で溶かす(融点は65℃だそうです)

 

湯煎した後に保存する瓶に移す方法もありますが、保存する容器を最初から使った方が面倒がなさそうです。今回は大きな瓶しかなかったのですが、出来上がりにあった大きさを選んだ方がベターです。溶けたら、常温で冷ますと固まります。今回の分量だと、少しだけ柔らかめになりましたが、却って使いやすかったと思います。

 

↑瓶が大きかったので、布にワックスをつける時に手を入れにくい=ワックスに指が届かない!というのが難点

木の食器の保護以外に、無垢の床を補修したところなど便利に使えています。そして、一回に使う量は大したことないので、次に作るのは何年後やら、という感じです。

注)蜜蝋ワックスの付いた布を放置すると酸化熱により自然発火することがあるため、水で濡らして速やかに処分するように、とのことです。十分ご注意ください。