私、今年は物語を作るなら恋愛ものしか書かないと、密かに決めてます。
で、勝手にこんなプロポーズは如何ですか?特集です。
強引に草原にいましょう。
行けないようなら、会社の屋上でもいい。
全くシチュエーションが違うな。
服装が違うものね。
えーい。
会社の屋上でいいや。
残業で残っていた彼に彼女が差し入れしに行った。
眠いな。
風にでも当たって気分を変えようと屋上に出た。
2人はこの間まで喧嘩をしていたとしましょう。
もちろん、女心に鈍い彼が悪いんです。(決めつけ)
彼も仕事が大変で上司から葉っぱをかけられ、部下の世話の面倒を見ないといけない。
身体がいくらあっても足らない状態だった。
その2人がやっと仲直りをした。
その状態を頭に入れて話を進めましょう。
彼は黙っていた。
彼女 「風、冷たくない?そろそろ戻ろうよ」
彼 「 …(無言)」
彼女 「子どもの頃、2階の物干しでこうして空を見たな」
彼 「そうだな。お前の田舎だったらきっと綺麗な星が見えただろうな」
彼女 「そう、子どもの頃はね。こうして手を伸ばしてお星様をつかもうとかね。都会は何も見えないな。子どもの頃って無邪気よね」
彼 「今だってそうだろう」
彼女 「どう意味?」
彼 「突っかかるなよ」
彼女 「突っかかりたくなること言うのいつもそっちじゃない?」
彼 「(無言)」
彼女 「そうよ。流れ星とか見つけたら、必死に願いことしちゃうタイプなの。そういう私が好きだって言ってくれたよね」
彼 「だったかな」
彼女 「だったかな?」
彼 「頼むから突っかからないでくれ。話したいことがあるんだ」
彼女 「…あ、流れ星」
彼女がイルミネーションの反射する暗い都会の空を指差す。
彼は目をそらしている。
彼女 「はっきりいいなさいよ。話があるんならはっきり言いなさいよ」
彼 「…」
彼女 「都会の空は星なんて見えない。でもあなたは私といると見える気がするって言ってくれた」
彼 「そうだ。お前となら見えない星を追いかけてもいいと思った」
彼女 「思った、か。過去形なんだ」
深い沈黙が流れる。
彼 「あ、流れ星」
彼女 「なによ、今更」
彼 「俺の言うことが信じられないのかよ。お前っていつもそうだな。勝手に俺の気持ちを決め付けて」
彼女 「だってあなた何にも言わない。いつだってはっきりしないでしょ」
彼 「俺のせいか」
彼女 「悪い所があれば言ってくれればいいじゃない。いつも全部抱えてひとりで悩んで私には何も言ってくれない」
彼 「あ、流れ星」
彼、手を伸ばし、星を掴む仕草をする。
彼女 「なによ、わざとらしい」
彼 「そいう所が好きだって言ってくれたよな」
彼女 「そうだっけ?」
彼 「捕まえたんだ」
彼女 「なにを?」
彼 「流れ星」
と彼が手を開く。そこには光るダイヤモンドの指輪があった。
彼 「結婚しないか。―やっと言えた」
彼女 「なに、それ言うつもりでこんなとこ、誘い出して、わざとらしいことしてたの?」
彼 「悪いか」
彼女 「わざとらしい」
彼 「断る気か?」
彼女 「…はめてよ。私の指に流れ星をつけてよ」
ダメ?
こーゆうのロマンチックじゃないかしら?
『まやかし嬢』
紀伊國屋書店bookwebよりご購入いただけます。
↓
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4779004608.html
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強引に草原にいましょう。
行けないようなら、会社の屋上でもいい。
全くシチュエーションが違うな。
服装が違うものね。
えーい。
会社の屋上でいいや。
残業で残っていた彼に彼女が差し入れしに行った。
眠いな。
風にでも当たって気分を変えようと屋上に出た。
2人はこの間まで喧嘩をしていたとしましょう。
もちろん、女心に鈍い彼が悪いんです。(決めつけ)
彼も仕事が大変で上司から葉っぱをかけられ、部下の世話の面倒を見ないといけない。
身体がいくらあっても足らない状態だった。
その2人がやっと仲直りをした。
その状態を頭に入れて話を進めましょう。
彼は黙っていた。
彼女 「風、冷たくない?そろそろ戻ろうよ」
彼 「 …(無言)」
彼女 「子どもの頃、2階の物干しでこうして空を見たな」
彼 「そうだな。お前の田舎だったらきっと綺麗な星が見えただろうな」
彼女 「そう、子どもの頃はね。こうして手を伸ばしてお星様をつかもうとかね。都会は何も見えないな。子どもの頃って無邪気よね」
彼 「今だってそうだろう」
彼女 「どう意味?」
彼 「突っかかるなよ」
彼女 「突っかかりたくなること言うのいつもそっちじゃない?」
彼 「(無言)」
彼女 「そうよ。流れ星とか見つけたら、必死に願いことしちゃうタイプなの。そういう私が好きだって言ってくれたよね」
彼 「だったかな」
彼女 「だったかな?」
彼 「頼むから突っかからないでくれ。話したいことがあるんだ」
彼女 「…あ、流れ星」
彼女がイルミネーションの反射する暗い都会の空を指差す。
彼は目をそらしている。
彼女 「はっきりいいなさいよ。話があるんならはっきり言いなさいよ」
彼 「…」
彼女 「都会の空は星なんて見えない。でもあなたは私といると見える気がするって言ってくれた」
彼 「そうだ。お前となら見えない星を追いかけてもいいと思った」
彼女 「思った、か。過去形なんだ」
深い沈黙が流れる。
彼 「あ、流れ星」
彼女 「なによ、今更」
彼 「俺の言うことが信じられないのかよ。お前っていつもそうだな。勝手に俺の気持ちを決め付けて」
彼女 「だってあなた何にも言わない。いつだってはっきりしないでしょ」
彼 「俺のせいか」
彼女 「悪い所があれば言ってくれればいいじゃない。いつも全部抱えてひとりで悩んで私には何も言ってくれない」
彼 「あ、流れ星」
彼、手を伸ばし、星を掴む仕草をする。
彼女 「なによ、わざとらしい」
彼 「そいう所が好きだって言ってくれたよな」
彼女 「そうだっけ?」
彼 「捕まえたんだ」
彼女 「なにを?」
彼 「流れ星」
と彼が手を開く。そこには光るダイヤモンドの指輪があった。
彼 「結婚しないか。―やっと言えた」
彼女 「なに、それ言うつもりでこんなとこ、誘い出して、わざとらしいことしてたの?」
彼 「悪いか」
彼女 「わざとらしい」
彼 「断る気か?」
彼女 「…はめてよ。私の指に流れ星をつけてよ」
ダメ?
こーゆうのロマンチックじゃないかしら?
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